【UFC190】女帝ロンダ・ラウジーに挑戦、ベチ・コヘイアの勝機は??
【写真】盤石の強さを見せているロンダに対し、コヘイアは付け入る隙を見つけることができるのだろうか(C)MMAPLANET
8月1日(土・現地時間)、ブラジル・リオデジャネイロのHSBCアリーナでUFC190「Rousey vs Correia」が開催され、メインでロンダ・ラウジーがベチ・コヘイアを相手に6度の目のUFC世界女子バンタム級王座防衛戦を行う。
女子MMAという枠、いやMMAという枠に収まらないスーパースターとなったロンダにとって、今回はキャリア2戦目以来の海外でのファイトとなる。とはいっても元女子柔道五輪メダリストの彼女にとって海外遠征など、何ら苦になることはないだろう。しかも、チャレンジャーの母国、アウェイの地でありながらロンダ人気は絶大で、敵地という雰囲気もさほどない。
今更ながらキャリア11連勝で全ての試合でフィニッシュ、過去3試合の試合時間が66秒、16秒、そして14秒という驚異的な結果を残しているロンダに対し、コヘイアはキャリア9連勝中だが、当然のように厳しい戦いが予想される。
ロンダの武器は柔道流の投げ=テイクダウン、ゴーコー・シビシアン譲りの極め、何よりも組みに行くまでの打撃の局面で弱気にならない精神力の強さだ。一発や二発の打撃を受けようが、組めば自分のモノという気迫あふれる打撃で、対戦相手の上体を反らせ、重心を高くすることで、容易に胸を合わせて投げに持ち込む。
しかも、サラ・マクマン戦のように組みに対応できてもボディへのヒザ蹴りでTKO勝ちしてしまうほどMMAの打撃を習得している。ジェサミン・デュークやシャイナ・ベイズラーに容易に組まれていたコヘイアだが、この組み際の一発でKOに近いダメージを与えられなければ、分かってはいるだろうが厳しい戦いが待っていることになる。
ベイズラー戦で見せた組まれる前の左ボディフック、あるいはダメージを与えていた時点で繰り出した右エルボーをロンダが左腕を差してくる時に打ち込むことができれば──。動きの落ちた相手に対するラッシュは女子バンタム級でも随一といっても過言でないコヘイアだけに勝機も見えてくる。逆にいえば出鼻を挫くこと、それがコヘイアのタイトル奪取に欠かせないファクターとなる。それこそ運も味方につけたうえで、動いている針の穴に糸を通すような打撃を入れる必要性があるコヘイアだ。
■ UFC190対戦カード
<UFC女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ロンダ・ラウジー(米国)
[挑戦者] ベチ・コヘイア(ブラジル/7位)
<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・“ショーグン”・フア(ブラジル/8位)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/11位)
<TUF Brazil 04 ライト級T決勝/5分3R>
グライコ・フランサ(ブラジル)
フェルナンド・ブルーノ(ブラジル)
<TUF Brazil 04 バンタム級T決勝/5分3R>
ジレノ・ロペス(ブラジル)
ヘジナウド・ヴィエラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ/15位)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル/12位)
ソア・パラレイ(豪州)
<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーリャ(ブラジル/2位)
ジェシカ・アギラ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル/6位)
ニール・マグニ―(米国/14位)
<ライトヘビー級/5分3R>
ハファエル・フェイジャォン・カバウカンチ(ブラジル/10位)
パトリック・カミンズ(米国/14位)
<ウェルター級/5分3R>
ワルリー・アウベス(ブラジル)
ノーディン・テレブ(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ヴィトー・ミランダ(ブラジル)
クリント・ヘスター(米国)
<バンタム級/5分3R>
ウゴ・ヴィアーナ(ブラジル)
ギド・カネッティ(アルゼンチン)