【Invicta FC13】浜崎朱加、日本女子MMAの可能性を示すタイトル=チブルシオ戦
【写真】序盤にチブルシオのラッシュに巻き込まれたくない浜崎だ (C)MMAPLANET
9日(木・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガスでInvicta FC13「Cyborg vs Fan Duin」が開催される。メインでクリス・サイボーグにフェイス・ヴァン・ドゥインが挑戦するインヴィクタFC女子フェザー級王座を筆頭に3階級のチャンピオンシップが同大会では組まれている。
そして、メインとはイレネ・アルダナ×トーニャ・エヴィンガーの女子バンタム級王座決定戦を挟んで組まれている最初のタイトル戦=女子アトム級選手権試合で日本の浜崎朱加がエリカ・チブルシオにチャレンジする。
幾度となく触れてきたが、両者は昨年11月のインヴィクタFC09で対戦予定だったところ、チブルシオのビザ取得が間に合わずキャンセルとなり、その後12月のインヴィクタFC10でミッシェレ・ウォーターソンの持つアトム級王者挑戦のオファーを受けた浜崎が大晦日のDEEP DREAMに出場するために固辞。彼女に代わって王座挑戦を果たしチブルシオの腰にベルトが巻かれたという経緯がある。
世界挑戦を回避した浜崎には、V.V meiと国内48キロ級最強の座を賭けた一戦で勝利することで、世界に挑むという気持ちがあった。その間隙を縫うように世界王者になったチブルシオは、予想を遙かに上回る強さをウォーターソン戦で見せている。粗いが破壊力のある打撃、攻撃を受けても前に出続ける精神力、そしてゴチャゴチャとした展開のなかでのテイクダウンの強さと、いわゆるドロドロの展開になってより強さを発揮するタイプだ。
加えて試合を決めたギロチンのようにスクランブルのなかで一発があるために、ラッシング型のMMAファイターとして完成度は高く、穴が少ないといえる。ただし、局面を抜き取ると打撃にしても、テイクダウンにしても粗さは目立つ。その粗さを武器にしているのが彼女の強味だが、浜崎としてはV.V mei戦で見せたように距離とタイミング、そして攻撃を散らしてテイクダウンに結びつけることが最重要となるだろう。
テイクダウンはギロチンに気を配りつつ、倒してからはトップキープに持ち込みたいが、スクランブルの連続でチブルシオを削り、体力を奪ったうえで5Rを戦い抜ければ活路は必ず開かれるはずだ。アトム級はUFCがタイトルを制定していないため、インヴィクタ王座が世界の頂点。同時に日本の女子MMAの可能性を示す王座ともなる。それだけに浜崎が頂点に立つ意義は非常に大きく、期待が高まるタイトル戦となる。
■ Invicta FC13対戦カード
<Invicta FC女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者] フェイス・ヴァン・ドゥイン(ニュージーランド)
<Invicta FC女子バンタム級王座決定戦/5分5R>
トーニャ・エヴィンガー(米国)
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
<Invicta FC女子アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] エリカ・チブルシオ(ブラジル)
[挑戦者] 浜崎朱加(日本)
<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド(スウェーデン)
ジェシー・ローズクラーク(豪州)
<女子アトム級/5分3R>
アンバー・ブラウン(米国)
キャサリン・コスティガン(アイルランド)
<女子ストロー級/5分3R>
エイミー・モンテネグロ(米国)
ジェイミー・モーイル(米国)
<女子フェザー級/5分3R>
マリナ・シャフィア(モルドバ)
アンバー・リーブロック(米国)