【UFN71】二転三転ヤヒーラ戦に向け、金原正徳<03 >「運動会をやって勝ちます」
【写真】自らのプロ練習、道場での指導を終えて夜の11時前のインタビュー。金原はエアロバイクを漕ぎながら話をしてくれた(C)MMAPLANET
15日(水・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターで開催されるUFN71「Mir vs Duffe」でハニ・ヤヒーラと対戦する金原正徳インタビュー最終回。
サンパウロからフロリダ、そしてサンディエゴと開催地も開催日時も変わり、ようやく実現するヤヒーラ戦へ向け、全てをポジティブに捉える金原の意気込みをお伝えしたい。
<金原正徳インタビューPart.01はコチラから>
<金原正徳インタビューPart.02はコチラから>
──リーボックになってスポンサーマネーを失うということですか。
「そうなんですよ……。先に支払われているので、試合が終わってからまた話をさせてもらうことになります」
──メディカルの方は?
「こないだ水垣君からメールを貰って、メディカルが厳しくなって計量後に点滴を打てなくなるかもしれないと聞きました。そこはUFCに尋ねていて返答待ちです。点滴が打てるかどうかでリカバリーも違ってくるし、それによって米国入りするときの体重も変わってくるので」
──サプリのチェックでも、少し問題があったとか。
「ハイ、自分が摂っているサプリは全てHALEOの製品なんですけど、名前を送ったら、一つでNGを食らってしまったんです。でもHALEOさんは全く問題ないということで、英語表記の成分表を送るとOKが出ました。ちゃんと調べてもらうと同じ名前のモノが向こうにあったようで、それと間違えられていたようです。HALEOは大丈夫とさらに信頼できるようになりました」
──今後は風邪薬の適用を間違うだけでも、長期間の出場停止という罰則があります。
「いや、怖いですよ。2年とか出場停止になると、ほぼ終わりですから。万が一喰らったら、リリースしてもらって引退試合を日本でやります(笑)。そんなことがないように医療品はとても気を付けています。まぁ、そこに頼って自分があるってことではないので、一番はやっぱり点滴ですね。点滴に関しては是非をハッキリしてほしいです。
でも日本人以外の方が厳しくなりますよ。クスリを使えなくて点滴も使えないなら。色々と大変になる選手が多いと思います。急に失速したり、体も落ちて。そういう良い意味での影響は出てきてほしいですね。メキシコシティの大会も標高なのか、そっちなのか。みな、バテバテになっていましたよね。それがメキシコシティ以外でも見られるなら、僕らは嬉しいです」
──フロリダ同様にサンディエゴに先乗りすることは?
「同じですね。5日前でなく計量の1週間前に入ります。こういうことがあったからか、フロリダでは前乗り分は自費だったのですが、今回はズッファから宿代も支払ってもらえます。時差ボケがしっかりと取れて、調子が戻ってくるのに1週間ぐらい掛かるんです。これは過去に何度も練習に行って経験したことで。
あとサンディエゴだと直行便があるので、これは楽です。試合も2度目のサンディエゴですし。あの山小屋マッチを経験しているので」
──2011年11月21日、サンディエゴ郊外の吹き曝しの会場でXFCスーパーファイトのベルトを巻いて以来と。
「ハイ(笑)。練習の方もバレット(ヨシダ)さんの方に頼んで、アリーナを使わせてもらう予定です。バレットさんも組み技でヤヒーラと戦っているので、アドバイスももらえるでしょうし。もともとヤヒーラにとってサンディエゴは第二の故郷のようなモノですが、そこを踏まえても良い環境でやれそうです」
──今、話を伺っていても肌艶が良くて調子が良さそうです。
「そうですね、試合が延びてオフを入れたわけでなく、ルーチンで練習を続けてきましたからね。疲れをみて、練習の配分もしているので」
──1カ月前のインタビューから、ハニ・ヤヒーラの印象は変わっていないですか。
「あれから改めてヤヒーラの試合映像を見返しましたが、試合が近づけば近づくほど、怖さは出てきます。良いイメージだったのが迷いも生じてくるし。結果、追い込みの時に厳しく自分に接することができる。やっぱり、前も言ったようにこんなところで負けていられないです。
ただヤヒーラには判定で勝ちたいと思っています。ヤヒーラに競り勝てたら本物かなって。あのスクランブルが強い人間を相手に、組み勝ったり、寝技で対等に戦って判定勝ちできれば。疲れても頑張るんですよね。最後までしがみついて、粘る。ああいう人間に競り勝てると本物なのかなって思えます。今回、場所、日付も変わるなからで、相手が代わるのだけは嫌だったんです。怖いけど、ヤヒーラと戦いたいと思ってやってきました」
──ではヘロヘロの根性マッチで勝つ金原選手の姿が見られることを願っています。
「ハイ、運動会をやって勝ちます。そのためにもかなり走り込んでいるので。日本大会では体重を落とすことがメインになっていたから、全然動けなくて。今回はコンディションを上げて体重を落としているので、前よりも絶対に動けます」
──元日本のエースを歯牙にもかけない金原選手が本領発揮できるよう期待大です。
「水垣君はケガしたとかで、『練習ずっと付き合ってもらったから、金原さんの時は僕が付き合います』って言ってくれていたのに、全く練習に来なかったですね(笑)」
──では真の日本エースの誕生ということで。
「僕はエースなんてガラじゃないです。裏番長で十分です(笑)」