【VTJ Osaka】中村優作<02>「TAMジャパン、全員がUFCで戦うことが目標」
【写真】ヒザ蹴りでハヤットに勝利した中村。外国勢の間合い、体力を肌で知ることで経験値が上がる。次に戦う舞台はどこになるのか(C)MMAPLANET
6月21日(日)、大阪市大阪府立体育館第2競技場で開催されたVTJ in OSAKAでカナ・ハヤット戦に勝利した中村優作インタビュー後編。
国際戦で勝利した中村が、東京に拠点を移しチーム・アルファメール・ジャパン(TAM JAPAN)で活動を本格的に開始する。チームの全員がUFCで戦う、その目標を達成するための今後の選択とは。
<中村優作インタビューPART.01はコチラから>
──半ケツ王子は神奈川に実家があり、首都圏に生活基盤のある選手ですからね。首都圏に拠点を移すと、実生活面での大変さは増えると同時に、試合の選択視も増えそうです。
「そこなんですよね。UFCで戦うという目標に向けて、どのようなキャリアを積んでいくか。今日の試合を見てもらっても分かるように、力はまだまだなんで。その道筋を見極めないといけないです。でも、どういう風にしたら良いのか全然分からないのが本当のところで。日本で結果を残したからといって、UFCからオファーが掛かるわけではないというのが、最近の傾向で分かりましたし。
勝ち続けているチャンピオンでも、海外勢が入ったトーナメントで優勝してもオファーは掛かっていないわけですし。そうなると、どうすれば良いのかっていうのは分からなくて、オファーしてもらった試合を勝っていく。それが今の僕のやるべきことなんやろうなって」
──勝ち続け、より強い相手に勝つ。そうでもないと、アジアサーキットが当初のようにシンガポールやマカオに定着しなかったので、ご当地ファイターのいるフィリピン、日本、韓国での開催となればアジア枠でも窓口は狭くなっていますね。
「自分より戦績が良くて、名前のある日本人選手と戦っていきたいというのはあります。同様に外国人選手との試合経験も増やしたい」
──フライ級で中村選手の対戦相手として外国人選手を招聘できる体力のあるプロモーションは限られてきます。
「それならいっそのことPXCで戦いたいという気持ちもあります。PXCだと試合がないときは、日本でも戦うことを許してくれると聞いていますし。逆にONEではUFCへ行くのは難しくなると聞きます。ROAD FCはどうなのでしょうか?」
──カン・ギョンホ、ナム・ウィチョルがRFCのチャンピオンからUFCに進出しましたね。ONEはその分、条件がアジアのなかでは一番良いプロモーションだと思います。
「韓国人選手も強いし。日本人選手とは違う、間合いや体の違いも経験しておくべきだと考えています。だから、日本の団体のベルトよりも、アルファメール・ジャパンを作った限りは、全員がUFCで戦うことが目標なので、それ以外の目標というのはなくて、全てがそこへの筋道だと考えています」
──なるほど。
「ただ、VJTでこうやって試合をさせてもらって、本当に会場の雰囲気も良かったし、こういう盛り上がりのなかで戦いたいですね。ホント、坂本(一弘)さんと話をさせてもらって、選手のこと考えてくれているって感じたんです。また9月に東京でVTJがあるようだし(※9月13日千葉県・舞浜アンフィシアター)、また話を貰えればと思っています」