【Bellator139】ブーイングのなか、コンゴがトップキープでヴォルコフを下す
【写真】オフィシャル写真のような展開をプロモーションサイドは望んでいたに違いないが──コンゴの選択はテイクダウン&トップキープ。これもMMAだ(C)BELLATOR
<ヘビー級/5分3R>
シーク・コンゴ(フランス)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
まずは左ジャブが交錯し、コンゴが右ストレート。距離が詰まるとヴォルコフがヒザをボディに入れる。ヴォルコフは右ローからヒザを狙うが、これはコンゴが察知。続くヴォルコフの左ローに右ストレートを合わせていく。ヴォルコフの左ロー、左ジャブを受け一瞬動きが止まったコンゴだが、鋭い右ローを返していく。パンチを見せてシングルからダブルでケージにヴォルコフを押し込んだコンゴがテイクダウンに成功する。首を抱えて立ち上がったヴォルコフを即、ボディロックで倒したコンゴのトップコントロールが続く。コンゴがパウンドとエルボーを連打すると、ヴォルコフは左をカットし顔面を朱色に染めた。
2Rもテイクダウンからケージ際でトップをキープし、パンチとエルボーを継続して落とし続けるコンゴ。ケージに詰まって動きが取れないヴォルコフは、ハーフ&ロックアップもパンチを受けてロックを離す。何とか上体を起こそうとするが、すぐに背中を付けられてしまうヴォルコフがキムラ&スイープを狙う。コンゴはこの場面もバランスを維持。上体を起こしてパンチを顔面に、エルボーを太腿に落としながらブーイングを受けつつ、コンゴは2R終了を迎えた。
最終回、左ジャブを伸ばすヴォルコフはテイクダウン狙いにヒザを当てていこうとしたが、ここもマットに背中をつけさせられてしまう。コンゴがパウンド、エルボーを落とすというこれまでと同じ試合展開になり、ヴォルコフは身動きが取れない。何とか腰を切ってハイガードを取ろうとするヴォルコフだが、担がれそうになりフルガードに戻すのが精いっぱい。一旦は起き上がるが、ガードのなかにステイする選択をしたコンゴに残り70秒、レフェリーがブレイクを命じる。再開後、すぐに組み付いたコンゴにギロチンを仕掛けたヴォルコフだが、極めきれずガードを強いられる。そのまま試合はブーイングが飛び交うなかタイムアップとなり、コンゴがトップキープで判定勝ちした。