【VTJ Osaka】ハヤットにヒザでKO勝ち、中村優作「外国人の打撃の強さが分かりました」
【写真】快勝、この勝利を次にいかにつなげるか。そして次の舞台が気になる中村だ(C)MMAPLANET
21日(日)、大阪市大阪府立体育館第2競技場で開催されたVTJ in OSAKA。上位3カードがフライ級で占められ、好勝負が続いた同大会、唯一の国際戦となったカナ・ハヤット戦で中村優作が2R2分22秒TKO勝ちを収めた。
田中路教、石原夜叉坊とチーム・アルファメール・ジャパンとして活動する中村に試合後、ハヤット戦、今後について尋ねた。
──見事なヒザ蹴りによるTKO勝利でした。
「う~ん、今日は打撃戦になるし、最初からガンガンと行こうと思ったのですが、最初に入れたボディストレートが半歩は入れきれなくて……。当たっても触れる程度の感触だったので『これ、今日もか?』っていう想いにか
られてしまいました(苦笑)。そのあともジャブは当たったのに、向こうが動き始めると頭を下げて被せて打ってくるので、パンチが当たっても拳を痛めてしまいそうで……。だから、どうしようっていう風になりローを蹴るという展開に終始してしまいました。そうしていたら距離がだんだんと近づいて、いつもは貰わないようなローを蹴られたりして……」
──結果、なかなか距離を詰めることができなかった?
「そうですね、間合いを外したりしていたので。2Rになると同じような感じで攻めてきたので、左フックからの右ヒザを狙いました。アレは練習通りです。頭を下げてくるヤツには常套手段というか。フィニッシュの前に一発入れた時に、そうとう嫌な顔をしていたので、もう一度入れると終わると思いました。
フィニッシュに関しては練習通りできたので満足しています。でも、1Rは全然です。お客さんにも申し訳ない試合してしまったなって反省しています」
──結果がしっかりと出た試合、良しとならないですか。
「命を繋げることができました。僕が負けて、アルファメール・ジャパンはこんなモンかと思われるのは嫌だったので。自分のせいであの2人(田中路教と石原夜叉坊)の道を閉ざすのだけは嫌だったので。
僕は一番年上で、一応リーダーをさせてもらっているので、こんなところで負けることはできないという気持ちはありました」
──日本でケージ、そして圧力の強い外国人選手と戦えることは非常に良い経験になったのでは?
「アルファメールの練習で気持ちが強いというか、バランスを崩してきても思い切って出してくるパンチの勢いを知っていたので、そこは大丈夫やと思っていたんです。でも、実際は試合になると練習とは違っていました。
あんな姿勢でパンチを打てるんかって。そういうのは面食らいましたね。外国人選手は打撃が強い、それがどういうことか理解できて、同時に自分はまだまだやと分かりました」
──石原夜叉坊選手とのダチョウ倶楽部ネタは?
「今日はマイク、良かったです。VTJ史上初のマイク2本、偉業を達成しました(笑)。アレは良かったんじゃないですか? 大阪やったし、そこはチョット大目に見てほしいです」
──大阪に甘えていませんか(笑)。
「ソレは……あったかもしれないです(苦笑)」
──ハハハハ、ところで中村選手はこの試合を機に、チーム・アルファメール・ジャパンとして活動拠点を東京に移すと聞いています。
「基本はアイツらと練習できる環境で……やっていきたいです。そうでないと半ケツ王子(田中)がうるさいので」