【UFC156】あのフィッチが何も出来ず――マイアが圧勝
<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
Def.3-0:30-27, 30-27,30-27
ジョン・フィッチ(米国)
いきなりダブルレッグで組みついたマイアが、小外刈りからテイクダウンを奪いバックへ回る。立ち上がったフィッチに四の字でロックでバックマウントを取りパンチを左右交互の拳でいれる。ケージに頭をつけたフィッチは、エルボーを太ももに入れるが、フックは取れない。脇の下からアッパーのようにパンチを突き上げたマイアは、ワキの下から右手を引抜くが、すぐにフィッチも手首を取ってチョークには入らせない。
ハーフバックからバックコントロール、前方にフィッチを倒したマイアが再びバックマウントへ。今度はすぐに足を下ろし、亀のフィッチにヒザを入れる。四の字フックの態勢でまたもバックマウントに入ったマイア、フィッチは背中を伸ばさない。ヒザをついて上体を起こしたフィッチにパンチを入れるマイアが、そのままバックを制し初回を取った。
2R、ローで前に出たフィッチに左を入れるマイア。フィッチも左を返すが、シングルレッグでまたもテイクダウンを許す。蹴り上げから立ち上がったフィッチは、右を空振り組みつかれると、またもバックを許す。バックマウントからリアネイキドチョークを狙うマイア、その右手を手繰り寄せ、フィッチはフックをさせない。尻をつきバックマウントの状態になったマイアが、ここでもリアネイキドチョークへ。
上体を起こすことができないフィッチは、ケージを蹴ろうとするも、背中が伸びており力を入れることはできない。バックマウントを取り続けているマイア、フィッチが体を起こしても、そのまま背中に張り付いて、このラウンドも自らのモノとした。
最終回、フィッチの右ハイは空振りとなり、マイアがバックにつく。USAコールも起こるが、胸があってなお、バックに回り込まれるフィッチ。またも両足をフックされ、ケージを背にしたマイアの形に。股間に潜り込むように、左足をリフトしバックから逃れたフィッチは、続くマイアのシングルにノーアームギロチンを合せてトップを取る。
足を入れハーフガードからバックに回ったマイア、ダブルに切り替えるもフィッチが距離を取る。すぐにシングルレッグからダブルに切り替え、テイクダウンに成功したマイアが、即座にバックへ。残り40秒、万事休すとなったフィッチはケージを蹴って逃れようとするも、最後までマイアの足のフックは離れず、最後はマウントを許した状態でタイムアップを迎えたマイアが、フィッチをグラップリングで圧倒し判定勝ちした。