【REAL X ZONE 02】坂下裕介 「未知な部分が多い」&ライカ 「エネルギー出す」&長南亮・鼎談<03>
【写真】冒頓&誠実+天然&ワイルド。対照的な性格が今回の鼎談に露わになった坂下とライカ (C)MMAPLANET
5月2日(土・現地時間)、神奈川県横浜市の横浜文化体育館で開催されるREALの第2回大会。今回はキックボクシング・イベントのZONEとの合同興行となり、リングとケージを入れ替えて使用するという日本格闘技界初の試みでもある。
そのREAL02に出場するライカ&坂下裕介に加えトレーナーの長南亮氏が加わった鼎談の最終回。どのような戦いを想定しているのかを訊いた。
<坂下&ライカ&長南鼎談Part.01はコチラから>
<坂下&ライカ&長南鼎談Part.02はコチラから>
──本当に自分の世界を持っているライカ選手と寡黙な坂下選手、対照的な2人です。坂下選手は対戦相手のノシュワン・カンザダの試合映像などはチェックされましたか。
坂下 一応、少し動画があったのでチラッと見ました。デカいですね。
──2月のGrandslamで戦ったボブ・アームストロングもフィジカルに優れたファイターでしたが、掌の上に乗せたような完勝劇でした。
長南 フィニッシュできたと思うんですよ。あれだけの身体能力を持っているのだから。それができなかったことで、喜びきれなかった試合です。負けなくて良かった、勝って良かったのは勿論なのですが、フィニッシュしてほしかったです。その力を持っているので。
──打撃でつってテイクダウンもできたので、良い試合のように映ったのですが……。
長南 そこからなんですよ。血みどろにして欲しかったです。エルボーも使えるし、マウントまで取っていたので。
坂下 そうですね……。
長南 そこは今、修正しています。
──それだけ長南さんの評価が高いということですね。
坂下 あそこで寝技にいってヒジを……、練習でもそれほど使えるものではないので、試合でも使い切れなかったです。そこで思い切った攻撃ができなかった。
──大きなカンザダ選手にどのような試合を心掛けたいですか。
坂下 ほんとに未知な部分が多いのですが、映像では空手のなのか打撃の試合にも出ているみたいでした。
長南 全く分からない相手なので、この前の試合の続き、明確な一本、派手なダメージを与えてほしいです。
──一方、ライカ選手は沙弥子選手との試合となりました。MMAでのキャリアの差はない対戦相手になったといえます。
長南 そうですね。だから、大晦日よりはやってもらわないと困ります。あの試合では何も出していないので。これまで何してきたの?みたいな(笑)。パンチにしても、ボクシングがインファイトで頭をつけてガンガンやりたいタイプだから、MMAに向いていないんです。そこも修正しつつ、やっぱり距離を取りながらテイクダウンを防ぐ。同時に倒されてしまったあとの対処に今は重点を置いています。その部分が出れば、大丈夫かなって思っているんですけどね。ウチには三浦彩佳という女子選手がもう1人いて、彼女とのスパーを見ていると不安になってしまいますね(苦笑)。
ライカ スイマセン……。自分はまだまだです。
長南 でも、もう少し時間もあるので、その辺りを詰めていきたいですね。
──勝負度胸という部分では、肝っ玉が据わっているのではないでしょうか。
長南 大晦日の試合にしても、セコンドに就いていたわけではないので、間近で見ていないんですよ。だから、どういう風に戦っているのか想像がつかないです。
──対戦相手は柔道ベース。ライカ選手のパンチを警戒するでしょうね。
長南 そうでないと勝ちパターンがなくなってしまいますよね。やっぱり殴って勝たないと。
──キックの方はMMAで使えると思いますか。
ライカ ヒザぐらい。
長南 ターゲットではしっかり指導されているはずなので、コイツの覚えが悪い(笑)。どうせ、ターゲットで練習していたといっても、プラプラしていたんですよ。
ライカ あんまりキックはまだ……できないです。
──人前で戦うこと、勝負度胸に関しては問題ないですよね?
ライカ 大丈夫です……。大丈夫なわけではないですけど、リングに上がってしまえばそこは変わらないと思います。
──ケージで戦うことに関しては?
ライカ そんなにボクシングでリングで戦うのと、そんなに変わらなかったです。ゲージを気にすることはなかったです。
長南 ゲージじゃないだろっ!!
ライカ エッ?
長南 ケージだよ。
ライカ あぁ、ケージ、ケージ。
長南 ヤバいッスよ。
ライカ いやいやいや、ケージ、ケージですよ。うわぁ、もう……。
──少し不安になってきますね(笑)。
長南 ウチの所属じゃないんで(笑)。負けた時のダメージはウチにはないので。ハハハハ。
ライカ 大丈夫です。大晦日は何もやらせてもらえなかったので、今回の試合は思いっきり自分を出して、思いっきり向かって、思いっきりやりたいです。
長南 小さなグローブでマスをやろうとしても、途中で切れて襲い掛かってくるんで、腹が立つんですよ(笑)。
ライカ えへぇ……(笑)。
──長南さん、ここは流れ的に最後に褒めていただかないと……。
長南 ボディブローを喰らわすと、所詮はおばさんなんで、転がっています。ただし、転がった後はすぐに立ち上がって襲い掛かってきますから、その辺の凄いです。普通の女の人だったら、もう終わってしまうところでも、顔を真っ赤にして襲い掛かってくる。結構、興奮して切れるんですよね。そういう面を試合で見せることができれば、と。
ライカ 次は試合で思いっきり、普段……普段というか自分のエネルギー全て出してきます!!
■ REAL02 対戦カード
<ライト級/5分2R>
ホドリゴ・カポラル(ブラジル)
國奥麒樹真(日本)
<フェザー級/5分2R>
マラッド・エナセリ(フランス)
芦田宗宏(日本)
<ミドル級/5分2R>
ノシュワン・カンザダ(パキスタン)
坂下裕介(日本)
<フェザー級/5分2R>
ライカ(日本)
沙弥子(日本)
<へビー級/5分2R>
カルロス・トヨタ(ブラジル)
矢野啓太(日本)
<ウェルター級/5分2R>
草・MAX(日本)
エリック・マイケル・フォート(米国)
<ライト級/5分2R>
間宮晃仁(日本)
ルイス・オカモト(ブラジル)
■ ZONE 対戦カード
<54キロ契約/3分5R>
藤原あらし(日本)
カルロ・パウパッダ(イタリア)
<68キロ契約/3分5R>
ジョイシー・イングラムジム(ブラジル)
メリケン雄人(日本)
<59キロ契約/3分5R>
森井洋介(日本)
マキ・ピンサヤーム(タイ)
<52.2キロ契約/3分5R>
貴・センチャイ(日本)
薩摩サザ波(日本)
<フェザー級/3分5R>
邦博(日本)
TARO(日本)
<68.5キロ契約/3分5R>
虎(日本)
森本一陽(日本)
<63.5キロ契約/3分3R>
吉田敢(日本)
夢・センチャイジム(日本)
<63.5キロ契約/3分3R>
錦和道(日本)
加藤純平(日本)