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【ADWP】アブダビ・ワールドプロ2015展望<02>重量級と無差別級はブシェシャとホドウフォの祭典?!

Vieira vs Almeida【写真】エントリーリストにまだ名前が確認されていないホドウフォ・ヴィエイラとマーカス・アルメイダが無差別級でダントツ、ぶっちぎりの優勝候補だ(C)MMAPLANET

22日(水)から25日(土)にかけて、アラブ首長国連邦アブダビのザイード・ スポーツシティ内のIPICアリーナにて、アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術チャンピオンシップ2015が開催される。プレビュー第2弾は男子アダルト黒帯の重量二階級と、優勝賞金3万ドルのかかった無差別級の見所を紹介したい。

【95キロ以下級】
大本命はなんと言ってもホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)。強力な立ち技で上を取ると、おそらく世界一重厚かつタイトなプレッシャーを掛けて相手のガードを破壊してパス。そして肩固め、チョーク、腕十字等シンプルかつ強烈無比な技でフィニッシュに持ち込むのがその真骨頂だ。このスタイルをもって、アンドレ・ガルバォン等の世界最高峰の選手達を、まるで黒帯が青帯の相手をするが如き一方的な展開で極めてしまう怪物だ。

そんなヴィエイラに対抗するもう一人のビッグネームが、昨年薬物陽性反応によってIBJJFから2年間の出場停止処分を受けてしまっているブラウリオ・エスティマ(グレイシー・バッハ)だ。この件に関して、ファンから渡されたドリンクを飲んだためだろうという声明を出しているエスティマ、その一年前の13年6月に開催されたメタモリス2にてヴィエイラと対戦し、ラペルを用いる「ギャラクシー・ガード」を駆使して20分間ヴィエイラの圧力を防いで引き分けている。

この時の闘い方をプロモーターのハレック・グレイシーに酷評されてしまい、またギャラクシー・ガードによるラペル戦法も、後に登場したキーナン・コーネリアスのワームガードに完全に注目をさらわれた形となったブラウリオ。加えて去年の薬物騒動もあり、この大会ではその存在をアピールし直したいところだろう。

さらにこの階級には、去年はヴィエイラの圧力に潰された足関節師ルイス・パンザ(バルボーザ)、昨年の世界柔術でガルヴァオンを倒して優勝し、世界を驚かせた新世代の星プレギーサことフィリッピ・ペナ(グレイシー・バッハ)、ジャクソン・ソウザ(チェッキマット)ティム・スプリッグス(ロイド・アーヴィン)等の若手の強豪もエントリー。彼らが大物2人にどこまで食い込めるかも注目だ。

【95キロ超級】
この階級の本命は、言わずとしれた現在世界最強の競技柔術家、ブシェシャことマーカス・アルメイダ(チェッキマット)だ。巨体に似合わぬダイナミックな動きから生まれる爆発的な攻撃力をもって、ここ数年柔術界に君臨するブシェシャ。今回もその牙城が崩れる姿を想像するのが難しい。

打倒ブシェシャの第一候補は、長身のテクニシャン・アレクサンダー・トランス(UAE JJ)だろう。去年も100キロ超級の決勝でブシェシャに挑んだトランスは、序盤に圧巻の先制攻撃を食らって2点を献上すると、その後は十八番のハーフガードをブシェシャに見事に封じられて敗北している。トランスがどれだけ成長しているかが、ブシェシャの独壇場と見られるこの階級を盛り上げる鍵と言えるだろう。

さらにここにはブシェシャの師匠、ホドリゴ・カヴァカ(ジィニスBJJ)もエントリー。決勝でブシェシャとの師弟対決が実現した場合、それがフレンドリーマッチという形になることも考えられよう。ある意味、ブシェシャに(記録上)勝つ可能性が一番高い存在といえるかもしれない。

【無差別級】
ここで誰もが期待するカードが、ブシェシャことマーカス・アルメイダとホドウヴォ・ヴィエイラの一騎打ちだろう。もはやこの大会と世界柔術において、「現役地上最強柔術家決定戦」として年に2度戦うことが、柔術界の風物詩となっている。ここのところブシェシャが勝ち続けているとはいえ、去年両者が戦った無差別級決勝2試合はどちらも紙一重の差によるもの。特に昨年の本大会では死闘の末に、残り数秒で展開されたスクランブル合戦による劇的な決着だった。

実は現地点で両者とも無差別級のエントリーリストに名前はないのだが、まさか出ないということはないだろう。昨年の時点では他を頭二つほどリードしていた怪物柔術家2人による、本年度世界一決定戦の第一ラウンドに期待したい。

さらに、この両者にアレキサンダー・トランス、アンドレ・ガルバォン、キーナン・コーネリアス、ブラウリオ・エスティマ、そしてレアンドロ・ロあたりがどう絡むのかも、ファンにはたまらないところだろう。体格差を超えて怪物を捕獲するような新技術が、今年見られることはあるだろうか、要注目だ。

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