【GLORY20】ロスマーレン、2度のダウンを奪ってリスティにリベンジ&初防衛に成功
<Glory世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者] ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
Def.3-0:49-44, 49-44, 49-44
[挑戦者] アンディ・リスティ(スリナム/1位)
小刻みにスイッチしてジャブと前蹴りを見せるリスティ。前回の対戦同様、サウスポーに構えて左の前蹴りで距離を取る。このままサウスポーに構えるかに思われたリスティだがオーソドックスに構えを戻し、左の前蹴り、右ストレートを顔面とボディに打ち分ける。ロスマーレンもインローを蹴って前に出ていくが、リスティがジャブとバックステップで距離を取り、左のヒザ蹴りとインローにつなげる。ロスマーレンが右フックを狙うと、リスティは強烈な左ボディとヒザ蹴り。ロスマーレンはリスティの左ボディをブロックして右フックを返す。
2R、リスティがインローでロスマーレンのバランスを崩させて左右のヒザ蹴り。前蹴りでボディを狙い、右フックを叩きつける。ロスマーレンも距離が詰まると左フック、リスティの左に右フックをかぶせる。前蹴りで距離を取ろうとするリスティだが、ロスマーレンは下がらない。左ボディと右フック、右アッパーをリスティのガードの間にねじ込む。リスティもヒザ蹴りと左ボディでロスマーレンの腹を攻めるが、ロスマーレンはすぐさま左フックを返す。
3R、リスティが構えをスイッチしながら右の前蹴り。ロスマーレンは右ストレートで飛び込み、リスティの蹴りに右ストレートを合わせる。お互いに中間距離で足を止めて打ち合う展開が続くが、ここはパンチの回転力で勝るロスマーレンが優位に立つ。リスティはインロー、左フック、左右のボディで攻撃を出すものの、ロスマーレンの左右のフックがリスティの顔面をとらえる。
4R、意を決したようにロスマーレンと打ち合うリスティ。しかし足を止めての打ち合いにはロスマーレンに分がある。ロスマーレンは頭が下がるリスティに左右のフックを叩き込むと、動きが止まったリスティに右アッパーと左フックを打ち込む。下がるリスティは身体をかがめて左右のボディを打つが、ロスマーレンは右アッパーを突き上げる。そしてロスマーレンが左フックから怒涛の連打。これでリスティがバランスを崩し、レフェリーがダウンを宣告する。再開後、ロスマーレンが右アッパーと右フックで猛攻。レフェリーがスタンディングダウンを宣告し、リスティがファイティングポーズを取ったところでラウンド終了となった。
5R、ここはロスマーレンがパンチとローで前進。低い姿勢からリスティのボディにパンチを集め、左フックを打ち込む。リスティもサウスポーに構えて左ミドルと左右のフックとヒザ蹴りを打ち込むが、ロスマーレンのガードは固い。逆にリスティに攻め疲れを待っていたかのように、リスティの攻撃が止まったところで左右フックで襲いかかる。試合終了のゴングが鳴ると、ロスマーレンは自分の胸を叩いて勝利を確信した。
判定は3名とも49-44と大差でロスマーレンの勝利。3分5Rという長丁場の特徴と活かし、しっかりボディを削って4Rに2度のダウンを奪ったロスマーレンが文句なしのリベンジ達成で初防衛に成功した。