【UFC155】岡見、持ち前のトップコントロールで判定勝利
<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
アラン・ベルチャー(米国)
頭を振って左右にステップを踏むベルチャー、岡見は右ハイをブロックし左を伸ばす。岡見のワンツーに距離を取るベルチャーは、左フックを放つ。これをかわした岡見、ベルチャーの前進に距離を取り、ハイキックを跳ね返して組みついていく。
ケージにベルチャーを詰めた岡見は、得意の四つ組みから右ヒザを突き上げる。そのまま小外掛けを狙うも、これはベルチャーが察知する。続く小外掛けを潰され、下になった岡見が組みついていくと、ベルチャーはギロチンへ。首を引抜いた岡見はトップを奪取するとラバーガードを潰して、肩パンチ。足を一本抜いた岡見は首を殺して抑え込む。二重絡みのベルチャーからパスを奪った岡見は、サイドからエルボーを落す。ボディにエルボーを落す岡見は、ベルチャーのシングルレッグ狙いを潰してがぶる。残り10秒、ベルチャーを立たせなかった岡見だが観客はブーイングを送った。
2R、ワンツーで前に出て組みついた岡見は、腰をコントロールして外掛けへ。ここ潰したベルチャーだが、岡見はすぐに上体を起こし、1R同様にギロチンを防いでトップを奪取する。ハーフ狙いからパウンドを落す岡見は、足を一本しっかりと引抜く。潜るベルチャーのこめかみに左パンチを落した岡見は、しっかりと抑え込む。
右ワキを差してパスに成功した岡見だが、レフェリーはブレイクを命じる。と、直後に右を受けた岡見、レフェリーのMMAとして間違った判断がどのような影響を与えるか。それでも岡見は組みついてシングルへスイッチ、すぐに右ワキを差してバックに回り込むと、そのままグラウンドへ。
ハーフを奪取した岡見は、再びワキ差しパスガードを狙う。ベルチャーに潜らせない岡見は、鉄壁のトップコントロールを見せるも、ここでもレフェリーがブレイク。岡見は左を伸ばし、距離をキープして2Rを戦い終えたが、打撃優先のレフェリングには疑問が残る。
最終回、ベルチャーが前に出て打撃のプレッシャーを与える。岡見も前に出て、ケージに詰めていく。と、外掛けをまたも潰された岡見は、ここではマウントを許してしまう。バックを取ったベルチャー、岡見は立ち上がって胸を合せる。ベルチャーはここでもギロチンを狙い引き込むが、岡見も首を引抜き、足も一本抜く。パウンドが欲しい岡見、ここで左のエルボーを見せるもベルチャーが頭を引き寄せる。
マウントを奪取した岡見、細かいパンチを落す岡見は、足のフックを外す。ケージに頭を詰めて、パウンドを狙う岡見。残り1分、岡見は肩パンチから右エルボーを落す。上体を起こし、パウンドを落した岡見はエスケープを図ったベルチャーからバックマウントを奪取する。腰を伸ばしてベルチャーを立たせない岡見は、そのままバックマウントをキープしブーイングを送る観客にしっかりと勝利をアピールした。
結果、岡見は外掛けを3度に渡り潰されたが、グランドでトップコントロールの強さを見せつけた3-0の判定勝ちを収めた。