【UFC155】フィリッポウ、流血のボーシェをパウンドで下す
<ミドル級/5分3R>
コスタ・フィリッポウ(キプロス)
Def.3R2分11秒 by TKO
ティム・ボーシェ(米国)
左右にステップを踏み、小刻みに拳を動かすフィリッポウ。ボーシェは組みついてケージに押し込んでヒザをボディに突き上げる。右ワキを差してヒザ、ボディブローを繰り返すボーシェがテイクダウンに成功する。
フィリッポウはケージを背にして立ち上がると、両者がボディに二―を放っていく。細かいアッパーとヒザを見せたフィリッポウが距離を取ると、ボーシェは右前蹴りを見せる。続いてローにつなげたボーシェは、パンチ勝負はしないようだ。
距離を詰めたフィリッポウだが、バランスを崩し自ら距離を取りなおすと、右ストレートをヒットする。ボーシェはローから前に出るが、アッパーを受ける。距離を取りなおしたフィリッポウだが、前に出てところでダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。背中をマットにつけたフィリッポウは、クローズドガードをとり頭を抱えにいく。と、ここでレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンドへ。右ローから右フック。さらに左アッパーを打ち込んだフィリッポウ。しかし、ラウンド終了直前に前蹴りで尻餅をつき、ラウンドを失ったか。
2R、頭がぶつりかり出血に追い込まれたボーシェが、テイクダウン狙って押し込むも、フィリッポウがしっかりと切って、左を打ち込む。パンチを出しては、移動するフィリッポウを捉えることが少なくなったボーシェ、組みついていくが押し返そうとしたフィリッポウの右手の指が目に当たってしまう。
再開後、前蹴りに右を打ち込んだフィリッポウは、ダブルレッグを完璧にスプロールする。テイクダウンが通じず、引き込んでしまったボーシェはハーフを取るが、顔面にパウンドを受ける。勢いのあるパウンドを落すフィリッポウは、ワキを許さない。鉄槌を落したフィリッポウが立ち上がったところで、2Rが終わった。
3R、まっすぐに飛び込んだダブルレッグを潰されたボーシェがパンチを受けながら、フルガードへ。フィリッポウは立ち上がって距離を取ると、シングルに出たボーシェを潰していく。シッティングガードのボーシェは、流血が酷く打撃戦を挑めない。スライディングするようにハーフの態勢になったボーシェだが、パンチを受けてスタンドにすぐに戻される。
打撃戦を避け、組みついてガードを取ろうとしたボーシェに、思い切りパンチを落したフィリッポウ。動きが止ったボーシェにパウンドを連続で落したところで、レフェリーが試合をストップ。フィリッポウがTKO勝ちを手にした。