【UFC155】低調な試合展開もブルンソンは判定勝利に涙
<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンソン(米国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
クリス・レーベン(米国)
レーベンがブルンソンの蹴り足をキャッチするが、逆にテイクダウンを許し開始早々にガードを強いられる。ハイガードから腕十字を狙ったレーベンだが、これを持ち上げたブルンソンがスラムから担ぎパスへ。
足を戻したレーベンだが、スタンドに戻ることができずにクローズドガードの展開が続く。ブルンソンは再びパスからマウントを狙い、肩固めへ。劣勢が続くレーベン、マウントからハーフへ戻すも、強烈なエルボーを顔面に受ける。残り1分、再び十字の仕掛けを潰され顔面にパウンドを受けたレーベンは顔面を殴られながらスタンドへ戻り胸を合わす。
攻め疲れが見えたブルンソンにレーベンがヒザ蹴りを狙ったところで初回が終了した。2R、右から左に続けたレーベンが前に出る、スタミナが切れているようにも見えるブルンソンが、真正面から組みついてドライブ。ケージに押し込まれたレーベンは腰をコントロールされるが、これを振りほどき左を打ち込む。
しかし、直後にテイクダウンを許すとガードから細かいパンチを見せるのみでレーベンも動きが悪い。立ち上がったレーベンは左ローから前に出るが、ブルンソンのパンチを浴びる。テイクダウン狙いを防いだレーベンが、左ローから左フック。距離を取るブルンソンが、逆に左ジャブと右フックをヒットする。
両者とも動きがスローモーになるなか、ブルンソンが組みついてボディロック。アゴを押して距離を取ったレーベンは右ジャブから左を振るう。スイッチしたブルンソンは、すぐにオーソに戻して再び組みついていく。力のないロー、軸の乱れた左を振るうブルンソンを捉えることができないレーベン、2R終了時にはブーイングが起こった。
最終回、左を振るって前に出るレーベン。組みついたブルンソンが小外掛けからテイクダウンに成功する。ケージを背にして立ち上がろうとするレーベンはボディにヒザを受けながらスタンドへ戻る。左が届かないレーベン、ブルンソンは肩で息をしながら左を2発ヒットさせる。思い切り左を振るったレーベンだが、踏み込みがない分届かない。
残り2分を切り、レーベンのペースが上がるが、テイクダウンをディフェンスすると、またも動きはこれ以上ないほど重くなる。それでも懸命に左を振るい続けるレーベン、ブルンソンは時間をチェックして下がるのみ。
残り1分を切り左を2発受けたブルンソンだが、ここでテイクダウンを決める。力のないパウンドを繰り返すブルンソンを蹴り上げ、スタンドに戻ったレーベン。残り10秒でアッパーを打ち込むもタイムアップに。その直後に、大声を挙げたブルンソンが大の字になったが、見ている者の胸に響くことはない白けたパフォーマンスとなったが、ブルンソンは判定勝ちに涙を浮かべた。