【UFC157】2月23日にユライア×メンジバー、7年振りの再戦
【写真】2006年1月、フェザー級北米最強決定戦として組まれたTKOでのユライア・ファイバー×イヴァン・メンジバー (C) KEITH MILLS
2013年のUFCは、既に1月19日のFX07=ブラジル・サンパウロ大会、26日のFOX06=イリノイ州シカゴ大会、2月2日のベガスはマンダレイベイ・イベンツセンターのUFC156、さらに16日の英国ロンドン大会=Fuel07、さらにさらに23日のカリフォルニア州アナハイム大会、そして3月3日のFuel08=日本大会と、実に8週間で4カ国、6イベントの開催が決定している。
そんななか、2月23日のアナハイム、ホンダ・センター大会「UFC157」のカード第一弾が4日(火・現地時間)に発表された。そのカードとはバンタム級マッチ、ユライア・フェイバー×イヴァン・メンジバー戦だ。7月に暫定王座をヘナン・ベラォンと争い、敗れているユライアに対し、11月17日のUFC154でアザマット・ガシモフを腕十字で破りサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得したメンジバー。
両者は2006年1月28日に、かつてカナディアン・メジャーとよばれたTKOのリングで対戦している。WECがズッファに買収される以前ということもあり、両者の戦いはフェザー級北米ナンバーワン決定戦と目されていた。
【写真】この蹴り上げで試合はメンジバーの反則負けに。ユライアは額をカットし流血に追い込まれた(C)KEITH MILLS
今以上にアグレッシブだった両者。パンチとスラム気味のテイクダウンで前にでるユライアに対し、地元の声援を背に受けたメンジバーもバックスープレックスやヒザ蹴りで対抗。しかし、2Rにバックを取られ投げられまいとヒザをついたフェイバーの顔面をメンジバーが蹴り上げ、反則負けという結果に終わっている。
その後、WECからUFCでスターダムにのし上がったユライアに対し、メンジバーは家庭の事情でMMAから遠ざかっていたこともあったが、何とか時代に取り残されることなくUFCに上がり、着実に成果を挙げてきた。前回の対戦時と比べ、軽量級の認知度は比較にならないほど上がった。同時に実力者が増えたことで、ユライアやメンジバーも、あの時のようなスーパーアグレッシブなスタイルで戦うことはなくなった。
さらにMMAの趨勢は、ソップ型でリーチやコンパスの長いファイターが距離を取って戦い、蹴りを使いこなすというスタイルに移りつつある。バンタム級で今もダントツの人気を誇るユライアにとって、メンジバーは組みしやすいタイプといえるが、メンジバーの熟練度も上がっている。カナディアン・メジャーからワールド・メジャーに舞台を変えて行われるユライア×メンジバーの一戦は、軽量級MMAの変化を端的に表すことになる。