【UFN61】失速アルカンタラが、サエンツに予想外の敗北喫す
<バンタム級/5分3R>
フランキー・サエンツ(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ファーストタッチはアルカンタラの左ミドル。ここに飛び込んだサエンツがテイクダウンを奪うが、自らスタンドへ戻る。アルカンタラは左ストレートで前に出て首相撲からヒザを狙う。離れたアルカンタラが左の前蹴りをボディに突き刺すと、これが効いたかサエンツがマウスピースを掃き出しそうにある。テイクダウン狙いの合間にエルボーを入れて離れたアルカンタラ、続く左フックは空振りに。サエンツもアルカンタラの左に右を返していく。サエンツの右ストレートに組み付いたアルカンタラがボディロックからテイクダウン。バックに飛び乗るが、前方に落とされる。時間が少ないこともあってか、サエンツはガードのなかに飛び込んでパウンドへ。残り20秒となり左エルボーから、右パンチ&エルボーを落とした。
2R、サエンツが右ボディ、直後にアルカンタラの左ハイがサエンツの頭部を捉える。ダメージをごまかすように組みに行ったサエンツを突き放したアルカンタラが、シングルから組みに。離れて左を空振りしたアルカンタラの軸が乱れ、すかさずサエンツが組んでバックコントロール。臀部や腿、肩にヒザを入れ、右のパウンドを落とす。一気に動きが落ちたアルカンタラ、何があったか。アルカンタラが前方回転からヒザ十字、ヒールに切り替えるも動きに切れがなく、簡単に足を引き抜かれたトップを奪われてしまう。
それでもアルカンタラはガードから腕十字を狙うが、滑って上手く仕掛けることはできない。起き上がったサエンツはローからボディにパンチ、アルカンタラが蹴り上げから立ち上がる。ここでも左前蹴りをボディに受け、嫌そうな顔を浮かべたサエンツ。しかし、アルカンタラも疲れて、攻撃に安定感を欠いてしまう。ラウンド終了間際に左を2発入れたアルカンタラだったが、サエンツが蹴り足をキャッチしテイクダウンを決め、ラウンドが終了となった。
最終回、組んでケージにアルカンタラを詰めるサエンツは、右エルボーを2つ入れてから離れる。直後にダブルレッグでサエンツがテイクダウンに成功。アルカンタラはキムラロックを見せるが、動きは鈍い。サエンツはもう寝技を避けることなく、ガードの中へ。ここから立ち上がってヒザをボディに入れ、バックを窺う。胸を合わせて、ケージ際から離れたアルカンタラに動きがない。起死回生のスピニングバックフィストにテイクダウンを合わされたアルカンタラだが、これを切って逆にトップを取るとマウントへ。背中を向けたサエンツは腕十字狙いを防いで、亀のアルカンタラの顔面にパウンドを入れながらタイムアップの合図を聞いた。なぜか、突然動きが落ちたアルカンタラは番狂わせの判定負けとなった。