【UFN61】しっかりとTDでポイントメイク。マルチンスがハビロフに土つける
<ライト級/5分3R>
アドリアーノ・マルチンス(ブラジル)
Def.2-1:29-28, 29-28, 28-29
ルスタン・ハビロフ(ロシア/14位)
サウスポーのマルチンスが右ジャブを伸ばす、じっくりと見て右フックを振るうハビロフ。なかなか距離がつまらないなか、ハビロフが右ストレート、マルチンスが左ストレートを見せる。と、ラウンド半ばでダブルレッグで組み付いたマルチンスがバックを取りRNCへ。これを防ぐために背中をマットにつけたハビロフからサイドマウントを取り、キムラを仕掛ける。体を捩じり、起き上がりつつ胸を合わせたハビロフが距離を取り直す。
残り45秒、距離を取るマルチンスに右ボディストレート、右ハイと見せたハビロフはテイクダウン狙いからパンチを打ち込んでいく。テイクダウンを取ったことで終盤を無理をせずに戦ったマルチンスのラウンドとなった。
2R、初回同様に間合いをはかり合う両者。場内からブーイングが起こる。先に動いたのはハビロフ、遠い距離から右を放つ。ステップバックから、テイクダウンを狙っているのかマルティンスの動きは究めて少ない。ハビロフは右ハイも距離が合わず、マルチンスの飛び込みながら右ストレートも空を切る。鳴りやまないブーイングのなか、やや距離が縮まるとハビロフが左フックから右、下がるマルチンスに右ボディフックを入れる。右オーバーハンドを頭で受けつつダブルレッグを仕掛けたマルティンスだが、これはハビロフがスプロール。ならばと左ストレートを伸ばしたマルチンスが、プレッシャーを掛けていく。ここでハビロフはダブルレッグ、マルチンスがスプロール。ハビロフの右フックを被弾したマルチンスは、終了間際にハビロフの左に左フックをヒット。後方にバランスを崩したハビロフ、この一発が裁定にどのような影響を与えるか。
最終回、右から左を伸ばしたマルチンス。ハビロフは右ストレートを狙うも、モーションが大きい。マルチンスがローを2発入れる。右フックで踏み込んだところで、テイクダウンを合わされてしまったハビロフはハーフでしっかりと抑えられてしまう。時間を掛けずにスタンドに戻りたいハビロフ、隙間を作って立ち上がろうとするもマルチンスが、マウントへ。ハビロフが足を戻すが、これはマルティンスが誘った感もある。左腕を差して立ち上がったハビロフ、残り試合タイムは2分強だ。
ダブルレッグをスプロールしたマルチンスに余裕が出る。距離を守って、一発を被弾しないよう戦うマルチンスに対し、ハビロフが一発、一発が大きくなる。その一発だけ警戒しているマルチンスが、残り10秒でダブルレッグを決める。1Rにテイクダウンを決めたことで、その後を戦いやすくしたマルチンスが、なぜかスプリットに分かれた接戦で判定勝ちとなった。