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【RFA04】元UFCファイター=タイ・グリ×エスクデロ、崖っぷち対決

2012.11.01

Griffin vs Escdero

【写真】メジャー復帰の一歩か、MMA界からのフェイドアウトへの一歩となるのか。崖っぷちのタイソン・グリフィンとエフライン・エスクデロの対戦 (C) MMAPLANET & GONGKAKUTOGI

2日(金・現地時間)にラスベガスのストリップから離れたノース・ラスベガスのテキサス・ステーションでResurrection Fighting Alliance(=RFA)の第4回大会、そして初のベガス大会が開催される。

RFAは昨年12月にネブラスカ州カーニーで旗揚げしたイベントで、ジェンズ・パルバー、ギルバート・アイブル、ジョー・スティーブンソンらも出場、同時に実力派の中堅ファイターや若い才能も発掘しており、コアファンの間では注目のプロモーションだ。10月中旬に2006年からカンザスシティで24回のイベント開催実績を誇る中堅プロモーション=Titan Fighting Championshipsを買収し、旧HDnet=現AXS TVの中継も実現させた。

そして、今回がオフ・ストリップという――ラスベガス進出を果たしたことになる。カーニーの大会ではアマMMAをアンダーカードで組んでいるが、MMAのメッカにはプロ予備軍が大勢控えていることもあり、全11試合がプロMMAとなっている。そんなRFAのベガス進出第一弾は、元UFCファイター対決=タイソン・グリフィン×エフライン・エスクデロがメインイベントで用意された。

昨年10月にバート・パラジェンスキーにTKOで敗れ、過去5戦で1勝4敗となりリリースとなったグリフィンと、TUFシーズン8覇者ながら既に2度の契約解除を経験したエスクデロの対戦は、キャリア崖っぷち対決といえる。UFCの隆盛により、一発屋的なビッグプロモーションよりも、力のある中堅プロモーションが育ってきた米国MMA界にあって、UFCベテランは重要な戦力になる。とはいっても、リリース組同士の対戦で遅れを取るようなことがあると、メジャー返り咲きが遠のくばかりでなくこのスポーツからフェイドアウトの可能性もある厳しい戦いだ。

UFCで黒星を重ね、RFAで戦うことになった両者も紛れもなくそんな状況にある。フェザー級から再びライト級に戻るグリフィンと、レスリングベースながら不思議と試合になると淡泊なケージ際の攻防が目立つエスクデロ。土壇場になると、勝負を諦めるようなところのあるエスクデロだけに、コンディション次第だが、グリフィンのしつこさに一日の長があると予想される。

メイン出場の2人以外にもヘビー級のマーシオ・ペジパーノ、フェザー級のフレジソン・パイシャオンという柔術界の元強豪ブラジリアンも、メジャー復帰を目論みRFAを再飛躍の場として選んだ。ペジパーノは6年前にフランク・ミアーをパウンドアウトし、柔術でも同門のホジャー・グレイシーに勝ったことがあるが、如何せん打撃に弱いという印象が強かった。UFCを離れて6年、この間は6勝1敗の戦績を残している。

Paixao【写真】フレジソン・パイシャオンは約1年10カ月振りのファイトで、チーム・アルファメールの厳しい新鋭=ランス・パーマーとの対戦を迎える(C)GONGKAKUTOGI

一方のモンジバカ(=手首固め)で一世を風靡したパイシャオンは、2年前にUFCをリリースされて以来の実戦復帰となる。ペジパーノの相手ジョー・イェーガーはMMAデビュー以来5連勝中、パイシャオンはチーム・アルファメールの新鋭4勝0敗のランス・パーマーと相対する。ビッグネームの復帰戦に無敗の新鋭を当てる、どちらが勝っても次の展望が見えてくる心憎いマッチメイクにRFAという新興プロモーションのポテンシャルの高さが感じられる。

■RFA04対戦カード

<ライト級/5分3R>
タイソン・グリフィン(米国)
エフライン・エスクデロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
フィル・ダース(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マーシオ・ペジパーノ(ブラジル)
ジョー・イェーガー(米国)

<フェザー級/5分3R>
フレジソン・パイシャオン(ブラジル)
ランス・パーマー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイムス・クラウス(米国)
ギルヘルミ・トリンダーデ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ダコタ・コクラン(米国)
デリック・バーンズド(米国)

<バンタム級/5分2R>
セルジオ・ペティス(米国)
ジミー・ジョーンズ(米国)

<バンタム級/5分2R>
クリス・ホールズワース(米国)
テイラー・シン(米国)

<ヘビー級/5分2R>
スティーブ・モッコ(米国)
テイラー・ペリー(米国)

<バンタム級/5分2R>
ジェリー・シャピーロ(米国)
コリー・ギャロウェイ(米国)

<ライト級/5分2R>
ジョーイ・アンジェロ(米国)
ジョーダン・アイソルディア(米国)

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