【UFC FOX13】ドスサントス&アリスター出場大会で注目、五輪金メダリスト=セフード×キムラ
【写真】五輪レスリングは五輪レスリング、MMAはMMA。11勝2敗のダスティン・キムラとしては7戦目の相手に負けられない気持ちは強いだろう(C)MMAPLANET
13日(土・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのUSエアウェイズ・センターで開催されるUFC FOX13「dos Santos vs Miocic」。メインのジュニオール・ドスサントス×スタイプ・ミオシッチを始め、アリスター・オーフレイム×ステファン・シュトルーフやマット・ミトリオン×ガブリエル・ナパォンという重量級が上位カードに揃った同大会で、2008年北京五輪フリースタイルレスリング55キロ級金メダリストのヘンリー・セフードがUFCデビュー戦を戦う。
本来は8月のUFC177、スコット・ヨルゲンセン戦が初オクタゴンとなる予定だったが、過度の減量で体調を崩し欠場に。結局、フライ級で戦うことを諦め、今大会ではバンタム級でUFC初戦を迎えることとなった。メキシコ移民の子、貧しい少年時代をサンノゼやLAなどを転々とし、今回の開催地フェニックスのあるコロラド州のハイスクールレスリング王者に輝いたことで未来が切り開かれた。カレッジに進まず五輪トレーニングセンターでオリンピックレスラーになるよう育成されたセフードが、ゴールドメダリストになったことは米国ヒスパニック社会では、シンデレラ・ストーリーとして大きな話題になった。
キャリア7連勝で迎えるUFC初戦の相手は、ダスティン・キムラだ。ハワイのグレイシー・テクニック所属、盟友マックス・ホロウェイほどではないが、ボクシング──ボディショットの強さは定評があり、ガードからの極めも強い。セフードはラッシュ&スクランブルのフォークスタイルレスリングを高校時代で卒業しており、これまでの試合を見る限りフィジカルの強さを基本とした打撃と、抜群のテイクダウン能力を誇るがグラウンドコントロールはそれほど巧みな印象は残していない。
ただし倒しては起こさせ、また倒すというグライディングのスパイラルに嵌ると、キムラは厳しい戦いとなる。その一方で、ジャブを多用するキムラに対し、セフードがテイクダウンを狙うにしても、これまでとは違い打撃を散らすなど工夫が必要になってくる。11ヶ月振りのファイトで、セフードがMMAファイターとして完成度をどこまで上げているのか。荒い打撃とテイクダウンだけでは、UFCファイターの壁を越えることは簡単ではない。
■UFC FOX13 対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル/2位)
スタイプ・ミオシッチ(米国/4位)
<ライト級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル/3位)
ネイト・ディアス(米国/14位)
<ヘビー級/5分3R>
アリスター・オーフレイム(オランダ/11位)
ステファン・シュトルーフ(オランダ/15位)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル/12位)
マット・ミトリオン(米国/14位)
<フライ級/5分3R>
ジョン・モラガ(米国/5位)
ウィリー・ゲイツ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーリャ(ブラジル)
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
<ウェルター級/5分3R>
ジョー・リッグス(米国)
ベン・サンダース(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイミー・ヴァーナー(米国)
ドリュー・ドバー(米国)
<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンソン(米国)
エド・ハーマン(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・エレンバーガー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)
<ライト級/5分3R>
デビッド・ミショー(米国)
ギャレット・ホワイトリー(米国)
<バンタム級/5分3R>
ヘンリー・セフード(米国)
ダスティン・キムラ(米国)
<バンタム級/5分3R>
アンソニー・バーチャック(米国)
イアン・エンウィソル(英国)