【BFC74】ライモン・グッド、「マイ・ベルト」奪回へ好発進
<ウェルター級トーナメント準々決勝/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
Def.判定3-0
ジム・ウォルヘッド(英国)
この日一番の声援を集めるグッド。今大会のメインは、ウェルター級トーナメント準々決勝最後の試合となる。距離を詰めたグッドは、首相撲の態勢のウェルヘッドにショートのボディやフックを放っていく。首相撲を解いてダブルレッグダイブを狙ったウォルヘッドをスプロールしたグッドは、距離が出来ると左フックから右アッパーを伸ばす。
左ジャブが伸びるグッド、ウォルヘッドが前に出てくると首相撲からヒザをボディに突きあげる。首相撲のウォルヘッドに付け入る隙を見せないようにショートレンジのパンチを連打するグッド。ウォルヘッドもようやくヒザを蹴り上げるが、ケージに詰められ右フックからボディを連続で受ける。
距離ができるとウォルヘッドは右ストレートをヒットさせるも、すぐに距離を詰められヒザを狙ったところでボディを受ける。ボディからヒザにつなげたグッドが、らしい手堅い攻防で初回を制した。
2Rに入っても至近距離ではダーティボクシング、離れてジャブと試合を攻勢に進めるグッド。ウォルヘッドも左フックを振るいながら前に出るが、フックとアッパーを受けて逆に攻め込まれる。ややダメージが残ったように動きが重くなるウォルヘッド。グッドは右ローから左ジャブとリズムに乗った攻めを見せる。ウォルヘッドが前に出てきてもパンチで打ち勝つグッドは、余裕のある攻めを続ける。
残り2分、ワンツーを打ち込んだグッドが左アッパーから、右ストレートに続ける。飛び込んでボディへヒザを突き上げるなど、いよいよグッドの勢いが増していく。左ジャブから右ストレートを繰り出したグッドは、ウォルヘッドのテイクダウン狙いを簡単に阻止し、再び自分の距離へ。
2Rも問題なく取った元王者は、最終回も大きな声援に後押しされ、アッパーから左フックを打ち込む。テイクダウン狙いのウォルヘッドのボディにヒザを入れたグッド、しかし左ローが急所を直撃してしまい試合が中断する。
再開後、左ハイを連打するグッドはウォルヘッドが組んできても、それまでと同じようにケージに押し込み、細かいパンチや肩パンチ、さらにヒザと手数を弛めない。右フックを思い切り振るうグッドは、リスクは冒さないがフィニッシュに向けて攻撃の勢いを増していく。残り1分、ウォルヘッドの小外を防いだグッドは、逆にドライブからヒザを突き上げる。最後は左フックや右ストレート、さらに右フックとヒザ蹴りで猛攻を仕掛けたグッドだが、このヒザが急所を直撃し、ペナルティを命じられてしまう。
試合は再開直後にタイムアップを迎えると、ペナルティを受けてなお、グッドが3-0の判定勝ちを収め、「マイ・ベルト」と語るBFC世界ウェルター級王座奪回に向け、一歩前進した。