【BFC74】ザロムスキーがGSPの練習仲間から2度ダウン奪い、快勝
<ウェルター級トーナメント準々決勝/5分3R>
マリウス・ザロムスキー(リトアニア)
Def.判定3-0
ノルディン・タレブ(カナダ)
右ミドルを放って下がるタレブは、モントリオールのトライスタージムでGSPらカナダを代表するファイターとトレーニングを積む。そのタレブ、まずは蹴りを見せて距離を取るという試合を仕掛ける。前に出てくる元DREAMウェルター級王者ザロムスキーに対し、タレブは右ハイを続けて2発見せる。それらのハイをブロックしたザロムスキーに対し、右ミドルからハイを繰り出したタレブは、引き続き距離を取っていく。間合いを詰められなかったザロムスキーだが、スピーディな左ロー2発を打ち込み、スピニングバックフィストでダウンを奪う。
抑え込みからタレブの立ち上がり際にバックに回ったザロムスキー。タレブは立ち上がって距離を取ると再びハイを見せる。タレブが組み付いてテイクダウンを狙うと、ザロムスキーは首相撲からニーを突き上げ、ケージにタレブを押し込んで左のパンチを打ちこむ。
徐々に距離を保てなくなっていくタレブに対し、ザロムスキーは組みついてテイクダウンを狙うも、ここは決まらない。頭を振りながら前に出るザロムスキー、2度目のスピニングバックフィストは空振りとなったが、そのままケージにタレブを押し込み、初回を優勢のまま戦い切った。
2R、初回の攻勢のまま前に出るザロムスキーは、タレブの右を受けるシーンもあったが、左ストレートでダウンを奪い、サイドへ。足を戻すタレブとの寝技の攻防が続くなか、ザロムスキーはハーフから細かい鉄槌と、肩パンチをみせる。レフェリーがブレイクを命じて試合がスタンドに戻ると、ザロムスキーが左ハイを放つ。直後に左右のフックを打ち込んだタレブが、ヒザも突き上げ反撃開始。
ハイキックの応酬など、打撃戦が繰り広げられるとタレブがテイクダウンへ。これを切ったザロムスキーは、逆に腰をコントロールしバックをうかがう。ケージ際の組み合いが続くと、レフェリーがここでもブレイクを命じる。その後は牽制のパンチが見られただけで2Rもタイムアップとなり、1Rに続きザロムスキーのラウンドとなった。
最終回、いきなりテイクダウンを狙ったザロムスキーが組みつくが、タレブがスプロールし右ハイを2発放つ。しっかりとブロックしたザロムスキーは再びテイクダウン狙いでタレブをケージに押し込みダブルレッグへ。すると、ここでも動きが止まりレフェリーがブレイクを命じる。
タレブのハイ、ザロムスキーのローを蹴り合う。下がりながらの蹴りも距離をコントロールしきれないタレブは、蹴りを出しても右ジャブをヒットされる。そんなタレブのテイクダウン狙いを、完全にスプロールしたザロムスキーがバックに回り込む。ケージに体を運び、頭をつけることでテイクダウンを許さないタレブをザロムスキーが後方への大きく投げる。すぐにサイドを取ったザロムスキーは肩パンチを落とす。
レフェリーの早いブレイクに応じると、直後にハイキックへ。ローから続けて放ったスピニングバックフィストを空振りしたザロムスキーは、バランスを失ったところでタレブに組みつかれる。すぐに胸を合せてケージにタレブを押し込んだところで試合はタイムアップを迎え、ザロムスキーは問題なく判定勝ちを収めた。