【TPF14】バンタム級&フェザー級選手権試合は、ともに王者有利か?!
【写真】上からバンタム級王座を争う王者イアン・ラブランド(左)と挑戦者ケイシー・オルソン。下はフェザー級選手権試合で戦うチャンピオンのジョージー・カラキャニャンと挑戦者のミカ・ミラー (C) DAVEMANDEL&JEFFSHERDOG
6日(木・現地時間)、明日7日(金・同)にカリフォルニア州リムーアのタチパレス・ホテル&カジノで開催されるTPF14「VALIDATION」の公開計量が行われた。ダブル・タイトルショットに出場する4人のファイターのうち、メインでイアン・ラブランドの持つTPFバンタム級王座に挑戦するケイシー・オルソンが下着を脱いでリミット丁度というギリギリのパスとなったが、出場全選手が滞りなく計量を終えている。
西の人材発掘トップ大会のTPFは、昨年途中からかなり地味な印象となったが、それでも今回は選手権2試合が用意されている。メインのバンタム級チャンピオンシップは地元といって良いフレズノ在住のオルソンが、UFCリリース組の王者ラブランドに挑戦する一戦だ。
挑戦者はパンチから、レスリング+トップからの攻撃を主軸に、とにかくアグレッシブに動くことが予想される。一方、王者ラブランドもリーチを生かしたパンチだけでなく、飛び込んでくる相手にテンカオや、首相撲からのヒザというテイクダウン狙いへのカウンターを持っている。ヒザを警戒しながら、オルソンが如何に距離を詰められるか。遠い距離、中間距離ともにチャンピオンの間合いだけに、思い切った接近戦を仕掛ける必要がある。
もう一つのタイトル戦は、元BFCファイターのジョージー・カラキャニャンの持つベルトにUFCベテランのミカ・ミラーが挑む。ミラーは一昨年12月に前王者のアイザック・デジーザスをリアネイキドチョークで破ったが、自らの体重超過でノンタイトル戦扱いとなり、ベルトを腰に巻くことができなかった。そんなデジーザス戦以来、1年9カ月ぶりの実戦で、王者を大いに上回るリーチを生かした攻めを見せることができるか。
プロボクシング・デビューも果たしているカラキャニャンは、そのボクシングだけでなく父親の影響で身につけた空手流の前蹴りも使いこなす。加えて、寝技でもハビエル・バスケス流のカリフォルニア柔術を使いこなすチャンピオンが、リーチの差を跳ね返すためにどのような動きを見せるか。その辺りが勝負の鍵を握る選手権試合となりそうだ。
■TPF14主な計量結果
<TPFバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]イアン・ラブランド:134.4ポンド(60.96キロ)
[挑戦者]ケイシー・オルソン:135ポンド(61.24キロ)
<TPFフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ジョージー・カラキャニャン:144.4ポンド(65.5キロ)
[挑戦者]ミカ・ミラー:144.4ポンド(65.5キロ)
<フェザー級/5分3R>
ブラッド・マクドナルド:144.4ポンド(65.5キロ)
アート・アルシニエガ:146ポンド(66.22キロ)
<フェザー級/5分3R>
リッキー・ウォレス:144.4ポンド(65.5キロ)
アンドレ・フィリ:145.4ポンド(65.95キロ)
<ライト級/5分3R>
ジェイソン・ドレイク:154.6ポンド(70.13キロ)
ポッピー・マルチネス:153.4ポンド(69.58キロ)
<バンタム級/5分3R>
アントニオ・デュアルテ:135ポンド(61.24キロ)
ロナルド・ヴェラスコ:136ポンド(61.69キロ)