【UFC93】復活するのはショーグン、44歳のコールマン?
17日(土・現地時間)、アイルランドの首都ダブリンのO2アリーナで行われるUFC93『FRANKLIN vs HENDERSON』。今回はインターナショナルイベント(米国ではスパイクTVで視聴できるナンバーシリーズ)でなく、PPV大会だけあって、最近の英国圏大会よりも豪華なラインナップとなっている。
【写真】昨年3月にUFC殿堂入りを果たしたマーク・コールマン。44歳、どこまでやれるか (C)MMAPLANET
メインのライトヘビー級戦は、復活へのきっかけを掴みつつある実力者対決。前UFC世界ミドル級王者リッチ・フランクリンと、PRIDEダブルクラウン=ダン・ヘンダーソンの顔合わせだ。
アンデウソン・シウバに二度敗れ、ライトヘビー級に再転向を果たしたフランクリンと、UFC世界ライトヘビー級&ミドル級王座挑戦に失敗し、昨年9月にホウジマール・トキーニョを下し、10年ぶりにオクタゴンで勝ち名乗りを受けたダン・ヘン。
ダーティ・ボクシングからテイクダウンという、一時代を築いたダン・ヘンのスタイルだが、進化したオクタゴンでは徹底してディフェンス面が磨かれており、殴って倒す以前に、今のMMAでは殴られずに倒れない距離間を多くのファイターが持つようになっている。結果、さらに上をいくカウンターを用いるファイターが増えた。
もちろん、フランクリンもダン・ヘン戦法は百も承知しており、今回の対戦でダン・ヘンが勝利するには、一時代を築いたスタイルにアレンジが欠かせない。
【写真】本領発揮が期待されるマウリシオ・ショーグン。この試合で敗れるようなことがあれば後がなくなる (C)MMAPLANET
また、日本のファンにとって、メイン以上に楽しみなのが、セミのマーク・コールマン×マウリシオ・ショーグン戦になるかもしれない。一昨年9月に鳴り物入りでUFC入りを果たしながら、フォレスト・グリフィンに完敗。その後、ヒザの手術をし、今回のファイトが1年4カ月ぶりの復帰戦となるショーグン。
一方のコールマンはPRIDE活動停止後、昨年3月のUFC殿堂入りとともに、オクタゴン復帰を決意するも、8月に行われるはずだったブロック・レスナー戦を負傷で回避。明日、行われるショーグンとのライトヘビー級は、実に10年と9日ぶりのオクタゴン再登場となった。
素手+頭突き時代のUFC王者コールマンも、既に44歳。3年前にPRIDEでショーグンと対戦した際には、ショーグンがテイクダウンを受け切れず腕を負傷してTKO勝ちを拾っているものの、若さと技術的進化への対応という部分では、ショーグンが有利であることは否めない。
■UFC93全対戦カード
<ライトヘビー級/5分3R>
ダン・ヘンダーソン(米国)
リッチ・フランクリン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マーク・コールマン(米国)
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
アラン・ベルチャー(米国)
デニス・カーン(カナダ)
<ミドル級/5分3R>
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)
ジェレミー・ホーン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マーカス・デイビス(米国)
クリス・ライトル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マーティン・カンプマン(デンマーク)
アレッシャンドリ・バロス(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・メンデス(ブラジル)
エリック・シャファー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
トマツ・デューエル(ポーランド)
イヴァン・セラッティ(イタリア)
<ウェルター級/5分3R>
トム・イーゲン(アイルランド)
ジョン・ハサウェイ(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
デニス・シバー(ドイツ)
ネイト・モー(米国)