【OFC21&23】クアラルンプールにデェダムロン、シンガポールには水野、アタイジ、サッポらが出場
【写真】OFC21と23の出場選手たち。上段左からアタイジ、サッポ、デェダムロンと水野。バラエティに富んだ出場選手たちだ(C)MMAPLANET & KEITH MILLS
17日(金・現地時間)=マレーシア・クアラルンプール&31日(金・同)=中国・北京、11月7日(金・同)=シンガポール、12月5日(金・同)=フィリピン・マニラと年末まで3ヶ月で4大会の開催が決定しているONE FC。
このうち、開催が近々に迫ってきているOFC21=クアラルンプール、プトラ・インドアスタジアム大会のアンダーカードとOFC23=シンガポール・インドアスタジアム大会のメインカードが続々と発表されている。
まず、「Battle of Lions」と銘打たれたシンガポール大会では初代OFC世界ミドル級王座決定戦として、レアンドロ・アタイジとイゴール・シヴィリが組まれている。イヴォルブMMAで柔術の指導をするアタイジは日本の水野竜也との一戦も含め、OFCで2試合連続1R・KO勝ち中でキャリア7連勝、無敗のファイターだ。対するシヴィリは7月の大量新規契約ファイターの一人で、ロシアを中心に活躍しているカザフスタン人ファイター。9勝1敗の戦績を残している。
また、5月にベン・アスクレンのOFCデビュー戦の相手と務め、先にテイクダウンを奪ったことで世界をアッと言わせたアゼルバイジャンのバフチヤル・アバソフが、大量契約とは別に新たにOFCと契約を結んだルイス・サッポと対戦する。サッポはWECやBellatorでメジャー進出を果たしたこともある──実にキャリア70戦を数えるブラジル人選手だ。荒い打撃と低い姿勢のテイクダウンから寝技を得意としているサッポは、過去6試合全てフィニッシュしている勢いを新天地に持ち来いたいところだ。
この他、日本の水野がミャンマー出身米国在住のオング・ラ・エヌサンと対戦するミドル級戦と、南アフリカの出身ロンドン在住のウォーレン・デラック×トリニダードトバゴのドウェイン・ヒンズのウェルター級戦が決まっている。シンガポール大会ということで8月に続き青木真也の出場&防衛戦はあるのか。また、一時はその青木との対戦も噂に挙がった安藤晃司が、ブランク空けの元OFC世界王者と対戦するという話も伝わってくるOFN23だが、来週末のKL(クアラルンプール)大会前には何らかの正式発表がありそうだ。
またKL大会=OFC21「Roar of Tigers」ではイヴォルブのタイ人デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョークがMMA3戦目で、OFC2勝1敗のサイフル・メリカンと戦うことが正式に発表されている。同じムエタイ出身でもメリカンはマレーシアで活躍してきたナックモエ、一方デェダムロンは元ルンピニーのミニフライ級とライトフライ級を制し、282勝65敗というとてつもないレコードを持っている強豪中の強豪だ。ムエタイの腕では比較にならないうえに、デェダムロンは先のアリ・ヤコブ戦ではRNCで一本勝ちするなど、MMAファイターとしての完成度も上がっている。勝負の行方よりも、デェダムロンの動きに注目が集まる試合となりそうだ。
OFC21ではマレーシア在住のイラン人、テコンドーの使い手ムハンマド・バーボッド・ソトーザデーが、エジプトのボクサー=ヒシャーム・ヒバと対するウェルター級、OFCらしい試合もマッチメイクされている。