【UFC FOX13】ネイト・ディアス実戦復帰、対戦相手はベン・ヘン破ったハファエル・ドスアンジョス
【写真】対戦相手の質が変わりつつあるドスアンジョス。タイトル挑戦の実績を持ち、人気者のネイトを喰えばタイトル挑戦権獲得も見えてくる? (C)MMAPLANET
23日(火・現地時間)、UFCより12月13日(土・同)にアリゾナ州フェニックスのUSエアウェイズ・センターで開催されるUFC on FOX13「Santos vs Miocic」にネイト・ディアスが出場、ハファエル・ドスアンジョスと対戦することが発表された。
ジュニオール・ドスサントス×スタイプ・ミオシッチ、アリスター・オーフレイム×ステファン・シュトルーフ、ガブリエル・ナパォン×マット・ミトリオンというヘビー級三重奏が奏でられるUFC初のフェニックス大会で、ライト級で超・注目のカードが決まった。昨年11月のグレイ・メイナード戦以来、実に13カ月振りの実戦復帰となるネイト。この間、兄や盟友ギルバート・メレンデスとの待遇の差に不満を抱き、UFCへの不信感を口にし続けてきた。
そのネイトがオクタゴンに戻り、絶好調ドスアンジョスと対戦することとなった。5連勝後にカビブ・ヌルマゴメドフに判定負けも、ジェイソン・ハイに続き8月にはタルサ大会でベンソン・ヘンダーソンを1R2分31秒KOで破っているドスアンジョス。本来、フェニックスから僅か9マイルのグレンデールに住むベン・ヘンの出場を期待していたものの、ドスアンジョスに苦杯を喫し実現しなかった――そんな深読みもできる同カードだが、勝者にスポットが当たるマッチメイクは大歓迎だ。なによりも、ベン・ヘン戦前と後ではドスアンジョスへの期待感が違っている。
以前であれば、このネイト戦もドスアンジョス不利という予想されていた可能性が高い。しかし、今ならサウスポーでも右ミドルを蹴ることができるドスアンジョスが、ネイトの長いリーチを掻い潜り、蹴り技からテイクダウンで主導権を握る姿も想像しやすい。さらにネイトが得意とするガードワークも、グレイシーバッハの名指導者ホベウト・コヘイア・ゴルドに競技&VT柔術の手ほどきを受けているドスアンジョスにとっては、自らの庭だ。この1週間前にはUFC世界ライト級選手権試合アンソニー・ペティス×ギルバート・メレンデス戦が行われており、ようやくライト級タイトル戦線も動き出す。ドスアンジョスにとっては、世界挑戦権獲得への絶好のアピールの場といえるネイトの復帰戦だ。