【It’s Showtime】貫録の判定勝ち、試合巧者=アンディ・サワー
<70キロ級/3分3R>
アンディ・サワー(オランダ)
Def.判定5-0
ゼベン・ディアス(スペイン)
前に出てくるディアスに左ローを入れるサワー。そのローにパンチを合わせようとするディアス。ディアスの左にサワーが右を合わせる。左ジャブから距離を測るディアスに、サワーは下がりながらも左ミドルを入れる。
ディアスはボディフックを連続で放ち、左フックを勢いよく放っていく。サワーもローを入れるが、手数の多いディアスの印象が良い。サワーは左フックをヒットさせると、ワンツーからロー、さらにヒザ。近距離の打ち合いで負けないディアスは、右フックをサワーの顔面に打ち込む。さらにヒザの打ち終わりで右フックを返すなど、終盤で攻勢点を稼ごうとしたサワーには、計算外の初回になったかもしれない。
2R、フックから距離を詰めるディアス。サワーは右ミドルを蹴っていく。ディアスもローを織り交ぜながら、左右のフックを伸ばす。ガードの上でも印象は悪くない。サワーのパンチを受けても、そのまま下がる前に出てパンチを見せるディアスは、右ストレートを打ち抜く。
と、サワーのヒザが急所に入り試合が一時中断するも、ディアスは勢いのあるフックを伸ばす。首相撲からヒザを突き上げたサワー、左ヒザを再び打ち込み、左ボディを効かせるこのラウンドは終盤に打ち勝ったサワーのラウンドとなったか。
最終回、右からボディへヒザ、ローと序盤から手数を出すサワーは、ディアスのパンチをスウェイでかわして攻撃に転じる。遠い距離から飛び込んでヒザを見せたディアスだが、動きは落ち気味だ。
逆に勢いの出てきたサワーは、パンチの打ち終わりでロー、さらにヒザを連続で突き上げる。ディアスも右を返すが、サワーは左右のローで前に出て、細かいヒザを織り交ぜて戦う。ここに来て試合巧者振りを存分に発揮するサワーは、右ストレートを打ち込みディアスをグラつかせる。
追い打ちのヒザはクリーンヒットしなかったが、サワーの攻撃は止まらない。左瞼をカットしたディアスがドクターチェックを受け、試合は最後の30秒に。ハイを空振りし、バランスを崩すディアス、サワーは体の軸が残ったまま肩を振りながらパンチを放ち、最後の3分をしっかりと戦い抜いた。結果、判定はサワーに凱歌があがった。