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【It’s Showtime】売却後初イベントはサワー&リスティ揃い踏み

Andy S

【写真】 S-cup、K-1MAXに続きIt’s Showtimeとキック界の主要王座を手にしてきたアンディ・サワー(C) BEN PONTIER/EFN

21日(土・現地時間)、スペインはカナリー諸島のテネリフェ、エスタジオ・オリンピコ・アントニオ・ドミンゲスでトリートカルチャー・フェデレーション、カナリー・キックボクシング協会&ファイトクラブ・グループ主催It’s Showtime59が行われる。

6月30日(土・同)にサイモン・ルッツ代表自らが、Glory Sports Internationalへの売却を発表したイッツショータイム。既に発表されている年内のスケジュールは、そのまま遂行すると伝わってくるが、このカナリー・テネリフェ大会がまずはグローリーによる買収後のイッツショータイム第一弾となる。

もちろん、売却決定以前にラインナップも決定していたが、日本から山本真弘も参戦する同大会の要注目はイッツショータイム世界70キロ級王者アンディ・サワーの出場だ。前回大会でクリス・ンギンビから王座を奪ったサワーは、得意のローとパンチのコンビネーションを軸に、近距離での跳びヒザを駆使し、連戦のなかでもメリハリのある試合運びを見せている。

新王者と対戦するゼベン・ディアスはテネリフェ在住のローカル・ヒーロー。昨年11月にジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、2-3という際どい判定負けを喫している。サウスポーで細かい蹴りを多用する一方、左のパンチの振りが大きく、ペトロシアンにはほぼ左は見切られていた。実際、乱打戦になった際も一番の武器は右フックと推測されるディアスだ。

元ボクサーのディアスに対し、サワーはローやヒザなどを有効に使い、足下から崩していきたい。ディアスとしてはサワーが前に出てきたところで、右フックを合せたいところだが、敵地でのファイトも総合力でサワー有利といえるだろう。

Andy L【写真】キックボクシング次世代の旗手アンディ・リスティ。その勢いを買われてメインカードのオープニングファイト出場となった(C) BEN PONTIER/EFN

なお70キロといえば注目株のアンディ・リスティも出場、新時代の旗手リスティはスペイン人デビット・カルボと対戦。カルボに関しては、未知数な部分も多いが、リスティのスピードについていけるファイターが無名の存在として埋もれているとは考えにくい。リスティ×カルボは、リスティがどのように勝利を掴むかが最大の見どころとなる。

アンディ対決となる世界戦を近々実現させる――ための足かがりとなる、2つの70キロ級マッチアップだ。


■It’s Showtime対戦カード

<70キロ級/3分3R>
アンディ・サワー(オランダ)
ゼベン・ディアス(スペイン)

<It’s Showtime世界61キロ級選手権試合/3分3R>
[王者]ハビエル・エルナンデス(スペイン)
[挑戦者]山本真弘(日本)

<85キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マキシモ・スアレス(スペイン)

<95キロ級/3分5R>
ローレン・ハビエル・ホルヘ(スペイン)
セルゲイ・ラシュシェンコ(ロシア)

<85キロ級/3分3R>
モイセス・ルイバル(スペイン)
アミール・ゼヤダ(オランダ)

<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
デビッド・カルボ(スペイン)

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