【UFN50】好勝負はヒザ&カットでTKO結着。ローゾンがキエーサとの熱戦を制す
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
Def.2R2分14秒by TKO
マイケル・キエーザ(米国)
TUFシーズン15ウィナーのキエーザ、UFC史上初の軽量級TUFとなったシーズン5に参加していたローゾン。サウスポーのキエーザが、右ジャブを伸ばす。続くミドルをキャッチしてテイクダウンに成功したローゾンがバックに回る。立ち上がったキエーザは胸を合わせるも、ケージを背にして厳しい展開が続く。ヒザ蹴りをキャッチされそうになったが、ここで体を入れかえることに成功したキエーサが、エルボーを放ちながら離れる。キエーザは左ミドルハイ、左ストレート、左ローと矢継ぎ早に攻撃を仕掛けるも、ローゾンはよく見ている。ワンツーから飛び込んだローゾンだが、ここもテイクダウンは奪えない。
残り2分30秒、逆にテイクダウンを奪ったキエーザがバックに回り込む。ワンフックも、制していない方の左足を大きく振り上げ、右へ振り返るように胸を合わせたローゾンが、逆にバックマウントを完成させる。ボディ、顔面にパンチを受けるキエーザ、ローゾンはスクリーンを見ながら攻撃を続ける。キエーサも胸を合わせつつ立ち上がると、パンチで前に出てくるローゾンにハイキックから、飛びヒザ、さらにハイキックとガードの上からアタックを続けた。
2R、右ジャブから左をキエーザが伸ばし、勢いのある左ミドル、右フックに繋げる。さらにパンチを放つローゾンにヒザ蹴りを入れるキエーザ。ここでローゾンがパンチを打ち込むと、キエーザが組みついてケージに押し込む。体を入れ替えたローゾンは、ヒザ蹴りをキャッチしてスラム。起き上がったキエーザをキムラで後方に投げる。両者立ち上がると、ローゾンは右フックから左ボディ、左アッパーから顔面&ボディにヒザを連打する。アッパーとヒザを続けるローゾンに対し、キエーザはエルボーを連続で返し、非常に勢いの左ミドルを蹴り込む。と、ここでレフェリーが試合をブレイク。キエーザの右目の上がカット、余りの傷の大きさに、UFCでは珍しくカットでのTKO結着となった。
ストップに納得がいかない表情を浮かべたキエーザだが、落ち着いてマイクではファンに感謝の言葉と再戦のアピールをした。まずは傷を治し再戦の機会を狙って欲しい。もう一度、見てみたい──そんな好勝負だった。