【Invicta FC08】9カ月振りの大会で、玉田がウォーターソンに挑戦。ロクサン×ラロサ、ゴメスにも注目
【写真】カラテホッティーは寝技も切れる。ジャクソン&ウィンクMMA所属で戦績は11勝3敗。対する玉田は15勝8敗3分だ(C)GONGKAKUTOGI
6日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのミュニシパル・オーデトリアムでInvicta FC08「Waterson vs. Tamada」が開催される。実に昨年12月以来、9カ月振りの女子MMA最高峰(は、今やUFCか……)の再開、メインはアトム級選手権試合、王者ミッシェレ・ウォーターソンに日本の玉田育子が挑戦する一戦が用意された。
ロンダ・ラウジー人気に引っ張られ、キャット・ジンガーノ、サラ・マクマン、ミーシャ・テイト、そしてホーリー・ホルムなど、UFC女子バンタム級が盛り上がるなか、インヴィクタはStrikeforceと並び、人材の供給源となってきた。現在米国で放送中のTUF20ではストロー級のトップどころが軒並み参戦し、インヴィクタ自体はこの2階級で空洞化が目立つようになってしまった。今大会の模様はUFC FIGHT PASSで中継されるようになったが、特にインヴィクタ自体がUFCに吸収されるような動きは現在のところは出てきていない。
ちなみにUFCは1990年後半から2000年序盤にインディアナ州エヴァンズビルで活動していてHOOKnShootから、同大会やADCCのビデオライツも買い上げ、一説によるとその額30万ドルという話も伝わってくる。そんなライブラリーを増やすUFC FIGHT PASSはインヴィクタにとって単に中継媒体なのか、この後も10月、12月と連続で大会を行う模様だ。
そんな女子専門MMA最高峰のインヴィクタにあって、最軽量のアトム級は王者ウォーターソン、そして前王者ジェシカ・ペネという実力的にはストロー級に勝るとも劣らない両者が引っ張ってきた階級だ。そこに挑む玉田は、日本の女子ケージファイティング=Valkyrieでフライ級(※45.4キロ)王者になっており、ケージには慣れている。レスリング&グラップリングの印象が強い玉田に。カラテ・ホッティーの愛称も持ちながら、フライングやガードから腕十字だけでなく、バックチョークというポジショニングを進めたうえでのフィニッシュを得意としているウォーターソンは厳しいに相手になることは間違いない。
UFCリリース組の受け皿となり、同時に再生、人材発掘の場として、重要な役割を持つインヴィクタ――その9カ月振りの復活祭は、フライ級転向のロクサン・モダフェリ×タラ・ラロサ、バンタム級に落したエジエネ・ゴメスなど、密度の高い大会となりそうだ。
■ 対戦カード
<Invicta 女子アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
[挑戦者] 玉田育子(日本)
<Invicta 女子ストロー級選手権試合/5分5R>
カティア・カンカーンパ(フィンランド)
ステファニー・エギンク(米国)
<バンタム級/5分3R>
エジアネ・ゴメス(ブラジル)
トーニャ・エヴィンガー(米国)
<フライ級/5分3R>
タラ・ラロサ(米国)
ロクサン・モダフェリ(米国)
<フライ級/5分3R>
ミシェル・オールド(米国)
ディアナ・ベネット(米国)
<バンタム級/5分3R>
ペギー・モーガン(米国)
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
<ライト級/5分3R>
シャーメイン・ツイーツ(カナダ)
ヴェロニカ・ローザンハウズラー(米国)
<ストロー級/5分3R>
アシュレイ・カミンズ(米国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
<アトム級/5分3R>
ジョディ・エスキベル(米国)
ジン・ユ・フレイ(米国)
<ストロー級/5分3R>
ディレニー・オーウェン(米国)
JJ・アルドリッチ(米国)