【UFC148】ヌルマゴメドフがチバウから番狂わせの勝利
<ライト級/5分3R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
グレジソン・チバウ(ブラジル)
サウスポーのチバウに対しヌルマゴメドフは、思い切り右を伸ばしていく。左ストレートを放つチバウは、打撃のプレッシャーに負けず前に出る。思い切り左フックを振り回す両者、チバウはヌルマゴメドフの右ハイを余裕をもってブロックする。
残り3分を切って、シングルレッグからチバウをドライブしたヌルマゴメドフ。チバウはワキを差して、ケージを背に耐える。続くテイクダウン狙いに対し、チバウはヌルマゴメドフのボディにヒザを入れていく。執拗に組み続けるヌルマゴメドフだが、ここレフェリーがブレイクを命じる。
左右のフックを空振りしたヌルマゴメドフだが、続く右フックがヒットする。と、チバウもニータップを失敗し、打撃を振り回す両者のレスリング合戦が続く。ヌルマゴメドフの支え釣り込み足も耐えたチバウ、二人ともテイクダウンを許さないまま初回が終了した。
2R、間合いの取り合いからチバウが左ハイを見せるが、ヌルマゴメドフが苦も無くブロックする。距離を詰めて、右ストレートから組みついたヌルマゴメドフが、シングルレッグへ移行する。続いてボディロックも切られたヌルマゴメドフ、いつまでスタミナが続き組みつくことができるか。
ヌルマゴメドフは引っかけるような左フックを見せ、右ローを蹴りこむ。と、ここでチバウがテイクダウンへ。尻餅をついたヌルマゴメドフが、立ち上がる。ダブルからシングルに出えたヌルマゴメドフだが、チバウは首を刈っていく。離れ際にワンツーから、左を打ち込んだヌルマゴメドフは、ここでも組みついていく。
レフェリーが再びブレイクを命じると、ケージ中央でヌルマゴメドフが空振りになったが、大きな左アッパーを見せる。手数が多く、常に組もうとするヌルマゴメドフと、受け止めて完全なディフェンスを見せるチバウ。ジャッジは2R終了までで、どちらを評価しているのだろうか。
最終回、ヌルマゴメドフの右ハイをブロックしたチバウ。ヌルマゴメドフの右が、チバウの顔面をかすめる。アッパーから組みついたヌルマゴメドフだが、チバウのテイクダウンディフェンスは、ここまで完璧だ。それでも押し込み続け、離れ際にワンツーを打ち込んだヌルマゴメドフだが、続く組み技の攻防でチバウがバックへ回り込む。すぐに立ち上がって、打撃の距離になるが、ヌルマゴメドフもすかさず組みついていく。
頭を下げてチバウを押し込むヌルマゴメドフだが、どうしてもテイクダウンが奪えない。右ボディから左を打ち込むヌルマゴメドフ、頭を下がって軸が乱れており、攻撃を持続できない。残り1分、右を振り回すヌルマゴメドフの一発がチバウの顔面を捉える。チバウのダブルレッグを切ったヌルマゴメドフは、再びフックからストレートを振り回し組みつくが、ここもテイクダウンを奪えないまま試合終了を迎えた。
結果、ジャッジは3者ともヌルマゴメドフの手数を支持し、番狂わせの判定勝ちを手にした。