【M-1】低調な一戦はガイフロフがオーストリア人ファイターを破る
<ライト級/5分2R>
マラット・ガイフロフ(ロシア)
Def.判定2-1
マイルベク・タイズモフ(オーストリア)
17勝3敗、今も珍しいオーストリア国籍のファイター=タイズモフは、キャリア4勝0敗のロシア人ガイフロフに対し、右ストレートを打ち込んでいく。テイクダウン狙いから、ガードを取ったガイフロフだが、タイズモフはすぐに立ち上がると荒いフックを叩き込んでいく。右ローから、組みついてきたガイフロフだが、ここでも引き込んで腕十字へ。
腕を引抜いた立ち上がったタイズモフがバックに回ると、ガイフロフはアームロックの態勢に。コーナーを背に、アームロックの態勢を続けるが動きが止り、ここでレフェリーからブレイクを命じられる。再開後、ガイフロフがシングルレッグでテイクダウンを奪う。ガードを取ったタイズモフは左のパウンド、鉄槌を受ける。
細かいパウンドや鉄槌を続けるガイフロフ、一度はオープンになったタイズモフだったが、パンチを受けるとすぐにクローズドに戻し、下からは何も仕掛けることができない。そのままガイフロフがインサイドガードでパンチを落としながら1R終了を迎えた。
2R、ガイフロフの左フックに対し、右ストレートを伸ばすタイズモフ。続いて右ローを蹴ると、ガイフロフが引き込みから両脇を差してバタフライガードへ。すぐに背中をつけたガイフロフに対し、タイズモフが立ち上がると試合はスタンドへ。左ストレートを伸ばしながら、組みついてきたガイフロフにタイズモフの右ヒザがヒット。
思わず亀の態勢になったガイフロフのバックに回ろうとしたタイズモフだが、両者立ち上がってコーナーで膠着。ブレイク後、やや距離を取り合った両者、ガイフロフがハイキックを見せる。さらに後ろ回し蹴りにサイドキックと足技が増えてきたガイフロフ、スピニングバックフィストは空振りに終わるが、組みついてタイズモフを持ち上げて後方に投げ落す。即座に立ち上がったタイズモフがガイフロフの顔面を蹴ろうとしたが、当たりは浅く2Rもタイムアップに。
最終回、左のサイドキックから試合に入ったガイフロフ。タイズモフは左フックから右ハイを見せる。真正面から組みついたガイフロフは、掴んだ足を放してハイキックを見せる。蹴りが顔面をかすめて、なかなか前に出られなくなったタイズモフだが、ガイフロフはここでも組みから引き込みを見せて、レフェリーにスタンドアップを命じられる。
ここでタイズモフは右を伸ばして、組みつこうとするが距離が遠い。左の相打ちに続き、またも真正面から組みついてきたガイフロフをスプロールしたタイズモフが、パンチをヒットさせる。しかし、次のテイクダウン狙いに屈したタイズモフは、1Rと同様にクローズドガードを取るだけに、動きが止ってしまう。インサイドガードから右のパンチ、左の鉄槌を落すガイフロフは、ガードを解いたタイズモフが立ち上がろうとしたところで、パンチを伸ばす。
残り10秒、タイズモフが右ローからパンチを打ち込んだところでタイムアップとなったが、エキサイトした両者がややもみ合いを見せ後味の悪い試合に。結果、ジャッジの裁定はスプリットでガイフロフに凱歌が挙がった。