【OFC04】今成正和、「イッサが凄い黒帯じゃなければ……」
【写真】3月31日のONE FC03ではフィリピンのケビン・ベリンゴンをヒールフックで一蹴した今成正和が、イヴォルブMMAの黒帯レオナルド・イッサと対戦する (C) MMAPLANET
23日(土・現地時間)にマレーシアのクアラルンプールにあるスタジアム・ネガラで開催されるONE Fighting Championship 04「Destiny of Warriors」。今や名実とともにアジア・ナンバーワンイベントになりつつあるONE FCにとって初のマレーシア大会には、日本から継続参戦となる今成正和が出場する。
3月のONE FCではケビン・べリンゴンに一本勝ちし、2大会連続でのONE FC参戦となった今成。対戦相手のレオナルド・イッサは黒帯柔術家でイヴォルブMMAでトレーニングを積んでいるブラジリアンファイター。これまでビビアーノ・フェルナンデスやフレジオン・パイシャオンといったムンジアル王者クラスと対戦している今成にイッサ戦への意気込みを聞いた。
Text by Takumi Nakamura
――試合まで約1週間ですが、もう本格な練習は終えていますよね。
「そうですね。今日、軽く動いて終わる感じです。もともと自分は試合前だから練習の強度を上げて追い込むんじゃなくて、試合前も試合後も変わらず練習するタイプなので、いつも通りと言えばいつも通りです」
――ONE FCには2度目の参戦となりますが、大会の雰囲気や規模についてはどんな印象を持っていますか?
「すごくしっかりしている大会だと思いますね。比較的、早めに現地に入って煽りVTRの撮影をやったりするみたいですし。今回も月曜日に出発するんですけど、ちょっと早すぎますよね(笑)」
――確かに。そんなに何日も撮影はないでしょうし……。
「でも子供が生まれたばかりで寝不足なので、シンガポールでたくさん寝てコンディションを調整できるから、ちょうどいいかなって思います」
――DEEPジムの練習は以前のようにフリースパーリングではなく、青木真也選手が音頭を取ってシチュエーションスパーリングがメインの練習に変わっています。今まで今成選手がやらなかった練習だと思いますが、実際にやってみていかがですか?
「ああいう攻防で強かったら、もっと試合を楽に進められるというか……そういう練習ですよね。ただそんな簡単に人間変わるものではないんで(笑)。すぐに効果が出ているかどうかは分からないですけど、この練習を続けていくうちに強くなるんだろうなとは思っています」
――対戦相手のレオナルド・イッサについてはどんな印象を持っていますか?
「幾つかYoutubeで映像を見たんですけど、すぐに勝っちゃう試合ばっかりで、しかも相手のレベルも分からなかったので微妙ですね。ただ前回の試合は判定勝ちで、全体的に何でも出来る選手かなというイメージは持っています」
【写真】レオナルド・イッサはMMA戦績9勝2敗、ブラジルのグレイシー・ヒュージョン(現イヴォルブMMA)時代に、大塚隆史とBTTのトップフェザー級だったウドソン・ホシャに敗れている (C) MMAPLANET
――今成選手はブラジル人選手、特に強豪柔術家と対戦することが多いですが、そういう部分で今回のイッサ戦について思うところはありますか?
「自分の場合、すごい黒帯には勝ってないんですよ。イッサがすごい黒帯かどうか分からないのですが、すごい黒帯じゃなかったら何とかなるんじゃないかなと思います。柔術でチャンピオンになったのも茶帯時代らしくて、黒帯ではそこまで実績がないらしいので」
――やはり黒帯を巻いている選手と黒帯で実績を残している選手では差がありますか?
「はい。明らかにレベルが違いますね」
――今年は2試合連続でONE FC参戦となりますが、今成選手の中には海外で試合することに何かこだわりは?
「特には……ないですね。ONE FCもオファーがあったから出るという感じなんで。日本でも海外でも試合を組んでもらえるんだったら、自分はどこでもやるスタンスです」