【K-1】3度目の優勝へ! サワーの第1関門は敵地でリベンジ戦
【写真】欧州では続々と若いファイターが成長しているが、アンディ・サワーは3度目のK-1 WORLD MAX制覇なるか (C) BEN PONTIER/EFN
27日(日・現地時間)、スペイン・マドリッドのパラシオ・ビスタアレグレで行われるK-1 GlobalHoldings「K-1RISING 2012」。新体制となったK-1のスタートであり、今大会からK-1 WORLD MAXが開幕する。
2009、2010年の世界王者ジョルジオ・ペトロシアンがGlory World Series 2012に参戦するため、ディフェンディングチャンピオン不在のトーナメントとなったが、K-1MAX、IT’S SHOWTIMEで活躍する選手たちが集まり、世界トーナメントの名にふさわしいメンバーが揃ったといえる。
そのメンバーの中で優勝候補に挙げられるのはアンディ・サワーだ。2002年にS-cupで初来日を果たして以来、S-cup、K-1MAX、IT’S SHOWTIMEで活躍し、世界のトップに君臨し続けているサワー。今年30歳を迎えるサワーだが、その実績とキャリアはすでに“レジェンド”の領域に入っているといってもいいだろう。
3度目のK-1MAX制覇を目指すサワーは1回戦でアブラハム・ロクエニとのリベンジマッチに挑む。両者は2011年2月にスペインのイベント「El Desafio」で対戦しており、2R開始早々にロクエニにダウンを奪われ、判定負けを喫している。
しかし、試合内容という部分で見れば、サワーが明確にポイントを失ったのは、このダウンシーンのみ。それも左ミドルを蹴ろうとしたサワーに対し、ロクエニが左フック&右ストレートをカウンターで合わせたスリップダウン気味のものだ。ダウン以降はサワーがロクエニに圧力をかけ続け、ロクエニがサワーの猛攻をしのぐという展開で、決してサワーが試合内容で押されていたというものではなかった。
ロクエニはサワー戦後、ドラゴやアルバート・クラウスといったK-1MAXの常連ファイターたちに勝利はしているが、クラウス戦はヒザ蹴りでダウンを奪われているにも関わらず、判定で勝利するというクエスションマークのつくジャッジだったことは否めない。リベンジマッチではあるものの、実力的にはサワー有利の一戦と見ていいだろう。サワーにとってはロクエニの地元スペインに再び乗り込み、きっちりロクエニにリベンジを果たせるかどうかがテーマの一戦だ。