【UFC146】アントニオ・ペイザォン、UFC初陣は前王者ヴェラスケスと
【写真】UFCデビュー戦となるアントニオ・ペイザォン・シウバ。MMA戦績は19戦16勝3敗、対戦相手が前王者のケイン・ヴェラスケスということもあり、一気にタイトルコンテンダーになる可能性もあるが、王者ドスサントスとの人間関係を考えると、また微妙な位置にある (C) MMAPLANET
26日(土・現地時間)、ヘビー級メガバトルが繰り広げられるUFC146「Dos Santos vs Mir」。この日はエリートXC~StrikeforceというUFCのオポジションでキャリアを重ねてきたアントニオ・ペイザォン・シウバが、オクタゴン初陣を迎え、前ヘビー級チャンピオンのケイン・ヴェラスケスと対戦する。
元EXC世界ヘビー級王者、ストライクフォース・ヘビー級GP初戦ではエメリヤーエンコ・ヒョードル越えを果たしているペイザォンは、過去にリコ・ロドリゲス&アンドレイ・オルロフスキーという元UFC世界ヘビー級王者も下している。195センチ&140キロオーバーの巨体からは、想像もできないスピードと運動神経を持ち合わせていたペイザォンだが、脳下垂体の腫瘍を取り除く手術した後は、スーパーヘビー級からヘビー級に体を絞り、パワーよりもタイミングを重視した戦い方を信条とするようになった。
ヒョードルを下したヘビー級GPでは、準決勝戦で優勝したダニエル・コーミエーのパンチに沈んだが、以前のようなスピードが見られなくなったことは否めない。ATT~インペリアル・アスリート~チーム・ノゲイラ、そして再びATTと過去1年強で、練習環境が変わり続けている点は、対戦相手のヴェラスケスとは対照的だ。
【写真】ペイザォンに対し、ヴェラスケスのアドバンテージはスピード+レスリング。ヘビー級は大排気量から、スピード+小回りの利く動きが求められる事態になっている(C)GONGKAKUTOGI
ヴェラスケスが属するAKAは、ご存じのようにコーミエーも所属しており、ペイザォン対策のデータは揃っていると判断して然り。ペイザォンは長いリーチを生かした打撃を武器に戦うものの、その腕の戻しとディフェンスに課題が見られる。対してヴェラスケスは、決して手足が長くないが、回転数の速い打撃、鋭い踏みこみは脅威で、ペイザォンは懐に入られると厳しくなる。テイクダウンでは前UFC世界王者に遅れを取るだけに、スタンドの攻防、あるいは寝技でどのように自分の戦い方に持ち込むことができるか。
ATTに戻ったペイザォンのコンディション、そしてディフェンス強化がカギを握る一戦。ヴェラスケスのスピードにペイザォンがどれだけ対応できるか。今後のヘビー級戦線で彼が浮上できるかどうかは、この点に掛かってくる。
■UFC146対戦カード
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
[挑戦者]フランク・ミアー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ヴェラスケス(米国)
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン(スウェーデン)
デイブ・ハーマン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
シェーン・デルロサリオ(米国)
スタイプ・ミオシッチ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
レイバー・ジョンソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
ダレン・エルキンス(米国)
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ジェイミー・ヴァーナー(米国)
<ミドル級/5分3R>
ジェイソン・ミラー(米国)
CB・ダラウェー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ダン・ハーディー(英国)
ドゥウェイン・ラドウィック(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
ポール・サス(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
カイル・キングスバリー(米国)
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マイク・ブラウン(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)