【BFC70】シーズン6最終週。中村アイアン浩士、決勝進出なるかッ!!
【写真】トーナメント決勝進出を賭けて、ルイス・ノゲイラと対戦する中村アイアン浩士。競った勝負ほど、強さを発揮できる――心が途切れることがないファイターだ (C)KEITH MILLS
25日(金・現地時間)、ルイジアナ州ニューオリンズのオーリンズ・コンベンション・センターでベラトールFCシーズン6最終週「Bellator70」が開催される。
メインはBFC世界ヘビー級選手権試合、王者コール・コンラッド×挑戦者エリック・ブリンドル戦が行われる。シーズン5トーナメント決勝のノーコンテスト、今シーズンでの再戦→サントスのインフルエンザ様症状で延期→サントスの計量オーバーというゴタゴタを経て、ブリンドルにシーズン優勝&世界挑戦権が与えられた。
そんなヘビー級タイトル戦よりも、セミのライト級ファイナル、そして中村アイアン浩士が出場するバンタム級準々決勝の方が気になる試合だ。ライト級決勝はウェルター級からの転向組2人の対戦となった。リック・ホーンはシーズン4ウェルター級準優勝者で、ブレント・ウィードマンは同じシーズン4で準々決勝敗退、シーズン5では準々決勝で敗れているファイターだ。
【写真】アテネ五輪柔道代表リック・ホーン、打撃への恐怖感はなく、自らの攻めの多くは打撃が軸となっている。MMA戦績13勝1敗、豪快な背負い投げをMMAで見せることができるファイター (C) KEITH MILLS
独特の間合いを持つ打撃と、相手の動きに上手く反応する寝技が長所のウィードマンは、勝負どころでポジションを失うという短所を、これまでのところ、ライト級転向後は修正し、JJ・アンブローズ、チアゴ・ミシェウに勝利を収めてきた。ただし、爆発力ではアテナ五輪柔道米国代表のホーンが上回っている。
シッチョートン・ジムで基礎を学び、トライスター・ジムで磨かれた打撃を武器に、全階級通してシーズン唯一の連続KO勝ちで、ファイナルを迎える。その力強いファイトが、柔軟なウィードマンのグラウンドワークにハマることがなければ、ホーンのトーナメント制覇+マイケル・チャンドラーへの挑戦権獲得の可能性はかなり高い。
一方、ウェルター級とともにシーズン内に決勝が組まれることがないという状況になったバンタム級、日本でもお馴染みのマルコ・ロウロが既に決勝進出を決めているが、その対戦相手に名乗りを挙げるために中村はルイス・ノゲイラと戦うことになる。
2試合連続でブラジリアンとの戦うことになった中村、初戦のホドリゴ・リマ戦では、かなり関節技で危ないシーンも見られたが、徹底したトップキープとパウンドという北米で判定勝ちを挙げるための戦いを通し、準決勝進出を果たした。ノゲイラは準々決勝で前回トーナメント準優勝のアレクシス・ヴィラのテイクダウンを切り続けて勝利しており、中村としてはノゲイラの得意とする立ち技でプレッシャーを与えることは不可欠だ。
とはいっても、ルタリーブリの名門ヘナヴァソン・ファイトチーム所属のノゲイラ。ルタ伝統のフロントチョーク系が得意技でもあり、打撃から組みにつなげるときも要注意が必要となる。今シーズン、シングル戦、トーナメント戦を含め日本人選手は5人出場し、ここまで1勝4敗。中村しか勝利をしていないだけに、2勝目への期待は高い。
■主なBFC70対戦カード
<BFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]コール・コンラッド(米国)
[挑戦者]エリック・ブリンドル(米国)
<ライト級トーナメント決勝/5分3R>
リック・ホーン(米国)
ブレント・ウィードマン(米国)
<バンタム級トーナメント準決勝/5分3R>
中村アイアン浩士(日本)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
リッチ・クレメンティ(米国)
デレック・カンポス(米国)