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【OFC19】ドバイ大会で4階級の世界戦、鈴木×アスクレン決定!!

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【写真】ドバイ進出は、OFCにとって初の4大クラウンとなるビッグショーだ(C)MMAPLANET & ONE FC

3日(木・現地時間)、来週11日(金・同)に初の台湾・台北大会をNTUスポーツセンターで開催するOFCが、8月29日(金・同)にUAEはドバイに進出を果たし、ドバイWTCで4階級の世界戦を組むことを発表した。

2011年9月の活動開始から3年を迎えようというOFCは、今、飛躍の時を迎えようとしている。過去2年11ヵ月間はシンガポール、インドネシア、マレーシア、そしてフィリピンを繰り返しサーキットしてきたOFCは、かねてから開催地の拡大を明言していた。しかし、昨年の夏に一度は関係者が公言していた香港大会は、音沙汰なく開かれず、有言無行とも取れる発言が幾度となく聞かることがあった。実は業界内では、5月のマニラ大会の時点でOFCビクター・クイ代表より、7月の台湾大会に続き、8月のドバイ大会開催が伝えられていたが、前例があるために訝しむ声も少なからず起っていた。ただし、今回の正式発表をもってしてOFCの中東進出は確かなものとなった。

ドバイ進出はシンガポール、マニラに続きビッグマーケットを開拓したことに通じる。OFCはイベント開催地となる国、あるいは地方政府とのパイプを常に有している。今回の初のUAE大会もドバイ観光局のサポートを得て、現地のレッドフィロ・イベンツLLCとのパートナーシップの下、開催される。どれだけの規模か明らかになっていないが、4階級の世界戦が組まれることでも今後、ドバイがOFCのビッグショーに欠かせない都市、それだけの資金調達が賄えるマーケットになったとことはまず間違いない。そんなドバイ進出第一弾、世界戦発表の第一弾はOFC世界ウェルター級選手権試合、チャンピオン鈴木信達にベン・アスクレンが挑戦する試合と発表された。

今年3月に王座決定戦でブロック・ラーソンを破った鈴木、5月にOFCデビューを飾ったアスクレン。鈴木にとって、アスクレンの挑戦はベルトがもはや風前の灯と捉えることもできる。だからこそ、鈴木に一撃必倒という浪漫を見たい世界戦となる。残る3つの世界戦は、ミドル級王座決定戦とフェザー級チャンピオンの大石幸史にとって2度目、ライト級チャンピオン青木真也にとって初防衛戦が組まれることも今回、発表されている。

両者へのチャレンジャーはまだ未定だが、5月にフェザー級転向を果たしたジャダンバ・ナラントンガラグが8月の相手になることはないという説明が大石陣営になされたと伝わっており、それが事実であれば11日の台北大会で行われるエリック・ケリーとロブ・リシタの勝者に大石への挑戦権が与えられる可能性が高い。また、青木の相手はカマル・シャロルスが有力視されている。いずれにせよ、ミドル級王座決定戦に出場する2選手も含め、大石&青木の挑戦者に関しても正式発表を待ちたい。

■ OFC19対戦決定カード

<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]鈴木信達(日本)
[挑戦者] ベン・アスクレン(米国)

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