【Strikeforce】両者の意地に感服、ロウジー新世界王者に
<ストライクフォース女子バンタム世界選手権試合/5分5R>
ロンダ・ロウジー(米国)
Def.1R4分27秒 by 腕十字
ミーシャ・テイト(米国)
思い切りフックを振るいながら前に出るミーシャから、テイクダウンを奪ったロウジーはパス。一度は足を戻したミーシャだが、ロウジーはすぐに逆側に回り、腕十字へ。完全に腕が伸び切ったように見えたミーシャだったがここを耐えきると、オモプラッタ狙いを外して、バックに回り込む。
一瞬、驚いたような表情を見せたロウジーは、前方に回転するが、ミーシャは背中に張り付いたままだ。2度の前転で、前方にミーシャを落としたロウジーは、スタンドで待ち受け、巻き込みのような投げでテイクダウンを奪う。
抑え込ませず立ち上がったミーシャのワンツーがヒットするが、ロウジーは首投げ一閃。バックに回り込ませずサイドを取り、マウントへ。バックマウントからパンチを落とすロウジーは、あくまで腕十字に拘る。
仰向けになり、またも完全に左腕が伸びたミーシャだが、タップをしない。そのミーシャの腕を自らの左足を支点に、左側にずらしたところで、ついにミーシャのヒジから先は異様な方に曲がり、レフェリーが試合をストップ。ロウジーが新ストライクフォース女子世界バンタム級王者に輝いた。
技が極まればタップをするのがスポーツ。そして、MMAはスポーツだ。その事実を100パーセント肯定してなお、ミーシャ・テイトの気持ちの強さ、そして腕を破壊してまで極め切るロンダ・ロウジー、二人の格闘家に感服せざるを得ない激しすぎる戦いだった。