【Glory16】標高1600メートルで初代ウェルター級王座決定戦
【写真】代役出場となったカラペティアンが、1年1カ月振りの実戦登場となるデポンテとGLORY初代世界ウェルター級王座を争う(C) MMAPLANET&GLORY
3日(土・現地時間)、世界最高峰のキックボクシングイベントGLORYにとって今年3度目にして、初の米国大会がコロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで開催される。
今大会のメインカードはヘビー級コンテンダー・トーナメントと世界ウェルター級王座決定戦。当初の予定ではウェルター級王座決定戦は昨年12月の東京大会のトーナメントを制したニキー・ホルツケンとマーク・デポンテの間で争われる予定だった。そもそも両者による世界王座決定戦は3月のザグレブ大会で組まれていたが、ホルツケンの肩の負傷で延期されていた。結局、ホルツケンの出場はならずアルメニア出身オランダのブレーダ在住のカラペット・カラペティアンがデポンテと戦うこととなった。
77キロがスーパーミドル級と呼ばれていた時代、その世界のトップにあったのが華麗なテコンドー流の蹴りを使いこなすハードパンチャー、ペリー・ウベダだった。そのウベダが育てたカラペティアンはダッチキック流にいえば変則的なファイターだったウベダに対し、ブロックを固め、攻撃に転じる正統派ダッチ流キックボクサーといえる。ライトヘビー級(79.3キロ)で戦っていたこともあり、耐久力も抜群の彼は手数で勝負を勝ち取ることができる。
GLORY13ウェルター級T準決勝でホルツケンに敗れたもののザグレブ大会で、あのアルトゥール・キシェンコを下し、再度評価を上げてきた。デポンテには2年前に判定で敗れており、彼にとっては世界のベルトとリベンジを掛けた、二兎追う一戦となる。長身、左ボディを生かしたダッチ流対角線コンビネーションを駆使するベルギー人ファイターのデポンテの最大の武器は、長身を利したヒザ蹴りであることは有名だ。昨年4月に──ホルツケンに勝利したこともある――ロシネ・オグズニを僅か76秒でKOしている、この必殺技で過去3連勝を飾っている。
GLORY初のウェルター級世界王座は、デポンテのヒザ蹴り、左ボディをカラペティアンが如何に耐え、乱打戦に持ち込むかがカギとなる。また、米国のファンにとって本当の意味で目玉となるパット・バリーが補欠戦に出場するヘビー級Tも含め、マイルハイシティ=デンバー近郊ブルームフィールド決戦は、標高1600メートルという高地での試合だけに、スタミナ配分も非常に重要な要素となってくる。
■ Glory 16 対戦カード
<ヘビー級コンテンダーT決勝/3分3R>
TBA
TBA
<Glory世界ウェルター級王座決定戦/3分5R>
カラペット・カラペティアン(アルメニア/2位)
マーク・デボンテ(ベルギー/6位)
<ヘビー級コンテンダーT補欠戦/3分3R>
パット・バリー(米国)
ザック・ムウェカッサ(コンゴ)
<ヘビー級コンテンダーT準決勝/3分3R>
アンダーソン・シウバ(ブラジル/4位)
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/7位)
<ヘビー級コンテンダーT準決勝/3分3R>
ベン・エドワース(豪州/6位)
エロール・ジマーマン(オランダ/9位)
■SUPERFIGHTシリーズ
<ヘビー級/3分3R>
ベンジャミン・アデブグイ(ルーマニア/8位)
ダニエル・サム(英国/20位)
<ミドル級/3分3R>
オーテム・レヴィン(ロシア/1位)
ロバート・トーマス(カナダ)
<ヘビー級/3分3R>
ベン・サディック(モロッコ/15位)
ニコラス・ワンバ(フランス/17位)
<ライトヘビー級/3分3R>
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア/8位)
アルテム・ヴァキトフ(ロシア/9位)
<ウェルター級/3分3R>
レイモンド・ダニエルズ(米国/12位)
フランソワ・アンバン(カメルーン/10位)
<ライト級/3分3R>
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/18位)
ジョシュ・ジョンシー(カナダ)