【DARE 1/12】こんなの有り? シークレットマッチ出場は……
<5分3R>
マルセーロ・テノリオ(ブラジル)
Def.2R0分34秒 by TKO
ジョン・ナット(タイ)
【写真】会場DJが、オクタゴンへ。例を見ないシークレットファイトが行われた。ちなみに会場に流れる彼らのアナウンスは、英語だ (C) DARE
セミで行われる予定だったポーランド人ファイター=クリストフ・ハイタロヴィッチとフランス人アルノー・ルポンの一戦が、負傷が原因でキャンセルされ、観客はメインの高瀬大樹×ブランドン・ケスラー戦の開始を待っていた。
すると、DAREの特色でもある場内に試合内容を実況するMCを務めていたジョン・ナットが、ブースを抜け出しバックステージへ。そして10分後にグローブをはめてケージに登場したことで観客は大興奮。シークレットマッチとして、大会2日前にナットとブラジルのムエタイ王者(50勝1敗40KO)の触れ込みのマルセーロ・テノリオの対戦が決定していた。
準備不足、体格で劣るナットだが、基本に忠実なパンチのコンビネーションからテイクダウンを奪う。さらにマウントまで取ったナットだが、ここで動きがないとレフェリーがブレイクを命じて、試合はスタンドへ戻る。
初回を優勢に進めたナットは、この時点で大きく肩で息をするようになっている。2R開始にこそ応じたナットだが、動きはガタ落ちで、スタミナ切れ。気持ちも切れたナットは、自ら勝負を諦め、テノリオのTKO勝ちが決まった。