【DARE 1/12】高瀬大樹、タイで勝ち名乗り&人気も上々
<ミドル級/5分3R>
高瀬大樹(日本)
Def.判定3-0:29-28,29-28,29-28
ブランドン・BK・ケスラー(米国)
【写真】 タイでは観客からのサポートを得た高瀬。自ら引き込むなど、ヒヤッとしたシーンもあった (C) DARE FS
同大会には日本から高瀬大樹が出場し、バンコク在住の米国人ファイター、ブランドン・BK・ケスラーと対戦した。高瀬を中央に、左にステップワークを踏むBK。右ローに続き、左ローを蹴り込んだ高瀬だが、急所に入り早々に試合は一時中断に。再開後、高瀬は左ミドルを放ち、打撃でプレッシャーを与えていく。
手数が少ない両者。BKのスーパーマンパンチで高瀬がステップバックする。BKは続いて大振りのパンチから前進すると、高瀬は組みつき、すぐに離れながら右フックを見せる。BKのスピニングバックフィストは空振りになるが、その仕掛けに館内から歓声が起こる。
続く左ミドルをキャッチされた高瀬は、テイクダウンを許しクローズドガードを取る。パウンドを落とすBK、高瀬をケージに押して頭を中央にいれようとする。パウンドを落としては胸をつけるBKに対し、立ち上がることもリバーサルも仕掛けられない高瀬は、時折りハイガードを見せるが、ガードを強いられた状況が続く。ラバーガードから頭部にエルボーを見せる高瀬に、注意が与えられガードのままで初回を戦い終える。
2R、高瀬は左エルボーから組みつき、ケージ際での組み合いに。態勢を2度ほど入れ替え、互いに距離を取る。左フックから再び組みついた高瀬は、両差しになりケージにBKを押し込みながら、ここで引き込みを見せる。
細かいパンチを落とすBK。高瀬はラバーガードをとるも、パンチを受けてクローズドに。側頭部にエルボーを入れた高瀬は、キムラアームロックからリバーサル、そのままキムラで腕をしぼっていく。高瀬はマウントを選び、肩固めへ移行するも、再びマウントに戻る。残り10秒、マウントをキープした高瀬が、明確にこのラウンドを取った。
最終回、距離を取った状態が続くが、まずは高瀬が左ローを見せる。続く左ローにダブルレッグを合わせたBK。高瀬は再びラバー狙いから、クローズドへ。ヒップスローでマウントを奪った高瀬は、エルボーと左のパンチを落とす。横を向いたBKにエルボーからアメリカーナを仕掛けた高瀬は、ブリッジで逃げようとしたBKのバックに回り込むが、簡単にBKに胸を合わされてしまう。
ハイガードからパンチを見せる高瀬に、エルボーを落とすもほとんど攻勢に出ることができないBK。頬を赤く腫らした高瀬は、再びアームロックを仕掛けるも、ここは腕を抜かれて鉄槌を受ける状態となりタイムアップに。両手を上げて勝利をアピールするBKだが、ポジショニングであれだけ圧倒されては勝ち目はない。
ジャッジ3者とも29-28で高瀬を支持し、勝利のコールを受ける高瀬にバンコクのファンも大きな声援を送った。高瀬は「みんなのサポートで勝てました。 I Love Thailand, we are all one」と勝利のコメントを残した。