【UFC LIVE5】マルクス、テイクダウンで圧倒するも……
<ライトヘビー級/5分3R>
ホニー・マルクス(ブラジル)
Def.判定3-0
カルロス・ヴェモラ(チェコ)
粗いフックを振るいながら、まずは組みついていったマルクス。左ワキを差したヴェモラは、ケージを背に態勢を立て直し、逆に押し込んでいく。距離ができると、ヴェモラも豪快なパンチを繰り出すが、マルクスはテイクダウンを合わせていく。
ケージ際で尻もちを突いたヴェモラが、一度は立ち上がるが、マルクスは両足をぶっこ抜き再びテイクダウンを奪う。懸命に立ち上がるヴェモラを執拗にグラウンドに誘い込むマルクス、どちらの体力がもつか削り合いが続く。
腰をコントロールし、綺麗にヴェモラをスラムしたマルクス。残り1分を切り、またも立ち上がったヴェモラは、一本背負いを潰され、マウントを許す。すぐに足を入れ、立ち上がったヴェモラがマルクスのテイクダウン狙いにギロチンを仕掛けたが、ここで1Rがタイムアップに。
2R、今度はヴェモラが粗いパンチから組みついていったが、バックに回るも、マルクスがすぐに距離を取る。打撃の攻防では優位に立つヴェモラだが、ここでもマルクスがすぐにテイクダウンへ。1Rと同じようにヴェモラが立ち上がるも、すぐにマルクスがテイクダウンを奪う返す展開が続き、ヴェモラのテイクダウンの仕掛けは、ことごとくマルクスに阻まれる。
ケージにヴェモラを押し込んで、ヒザをボディに突きあげるマルクス。ヴェモラのスタミナの消耗が進む。またもマルクスのテイクダウンが決まると、ついにサイドを奪取する。パウンド、鉄槌を落とすマルクスはしっかりと抑え込んだ状態で、2Rを戦い終えた。
最終回、懸命に踏み込んで組みつくヴェモラだが、マルクスが態勢を入れかえ、手首をコントロールしてヒザを突き上げる。胸を合わせたヴェモラ、マルクスがここでも腰をコントロールしてテイクダウンへ。すぐに立ち上がることができず、ガードを取るシーンが多くなったヴェモラは、ガードからパンチを見せるも、有効な反撃手段を持たない。
スイープ狙いを潰し、足を一本抜いたマルクスはハーフが緩いヴェモラをパスガード。サイドから上四方、さらにサイドに戻ったマルクスはボディにエルボーを落とす。アームロックを狙う仕種も見せるが、最後の30秒をパウンドで戦い切ったが、場内からはブーイングが起こる。
テイクダウンでヴェモラを圧倒したマルクスが、文句なしのフルマーク判定勝ちを収めたが、UFCで上を狙うには、打撃を磨く必要があるだろう。