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【KUN KHMER KNOCK OUT】クン・クメール王座戦へ、久井大夢「ガンガン来てくれたほうがやりやすい」

【写真】21歳とは思えない風格――これが海外強豪を2試合連続でKOしているファイターだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

8日(日・現地時間)、カンボジアはシェムリアップ州のシェムリアップ・リバーサイド・パークで開催される「GANZBERG KUN KHMER KNOCK OUT」で、久井大夢がソス・ヴィアスナ・クン・クメールとIPCC67キロ王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

1敗2分と苦しい戦績だった久井の2026年前半。しかし8月にモー・アボドゥラマン、10月にはシッティチャイ・シッソンピーノンをKOし、今度はカンボジア格闘技クン・クメールとの対抗戦に臨むこととなった。しかもIPCC(International Professional Combat Council)67キロ王座を賭けて戦うと発表されている。

久井は昨年に2月にチョット・サレイヴァントンを判定してクン・クメール61キロ世界王座を獲得するも、2カ月後にはチョムラウン・クンクメールに敗れてベルトを失っている。1年8カ月振りのクン・クメールへのリベンジ戦ともいえる今回の試合について、久井に訊いた。


――8月、9月と試合をして次は11月。この試合ペースは久井選手にとって早いほうなのでしょうか。

「8月、9月は早かったです。だから9月の次が11月というのは、少し期間が長く感じられますね(笑)」

――特に9月は大会10日前にシッティチャイとの対戦が決定することも異例でしたが、あのKO勝ちはもっと驚かされました。まずはシッティチャイ戦の感想を教えてください。

「KOは狙っていましたけど、絶対に倒せるという気持ちではなかったです。だから『こう来たら、こう入る』とかは試合の中で掴んでいった結果、KOすることができました」

――試合中、どのあたりで倒せる感触を掴むことができたのですか。

「1Rが終わって、パワー差とかを感じることはなかったんです。その時点で『勝てるな』という感触はありましたね。ただ、その時点では『倒れそうやな』という感覚は、あまりなくて」

――そうなのですか。試合中、シッティチャイの動きが落ちていった印象がありました。

「どうですかね? 1Rにジャブが入っていて、カーフも効いていたので動きが落ちていったのかもしれないです」

――なるほど。世界的な評価を持つシッティチャイを完全KOしたことで、周囲の評価はいかがですか。

「ヤバいな、凄かったな、とは言われましたね。それぐらいですけど(笑)」

――2026年はここまで5試合を戦い、1敗2分けからの2連続KO勝ち。自身の中では何か気持ちも変化してきていますか。

「8月のアブドゥラマン戦に向けて、試合への意識を変えたところがありました。そこから2連続KO勝ちなので、8月の羽曳野大会が自分の中では大きかったと思います」

――もう一つ驚かされた点は、アブドゥラマン戦はMMAグローブ、シッティチャイ戦はボクシングローブとルールが違うなかで、いずれも強烈なKO勝利を収めた点です。しかも、これだけ試合間隔が短いにも関わらず。

「もともと自分は両方ともできるんですよ。シッティチャイ戦はブロックを使って戦いましたけど、それまでは距離で戦うタイプで。あまりブロックするようなタイプではなかったです。だからMMAグローブでもボクシンググローブでも、あまり変わらんというか。ヒジの有無は大きく違ってきますけど、自分の攻め方自体は大きく変わっていないですね」

――MMAグローブとボクシンググローブの2試合を経て、今回はクン・クメールに挑むこととなりました。試合の話が来たのは、いつ頃だったのでしょうか。

「9月の時点で対戦相手などは決まっていなかったけど、11月に出るということは、うっすらとは聞いていました」

――2025年2月にクン・クメールのベルトを巻いた時のウェイトクラスは、61キロでした。当時はKONCK OUTでもスーパーフェザー級=60キロ以下で試合をしています。そこからライト、スーパーライト、さらにシッティチャイ戦はスーパーウェルター級契約と幅を広げていますね。

「今は65キロがベストかなって思います」

――であれば、シッティチャイ戦はやや重かったのでしょうか。

「いえ。試合当日の体重は65キロ契約で試合をする時と変わらなかったので、重いとは思わなかったです。相手に対しても、もっと重いと感じるかなと思っていたんですけど、それほどではなかったですね。シッティチャイ選手も、それほどリカバリーするタイプではない、というのもあるとは思いますけど」

――今回の67キロという契約体重については?

「67キロでも全然いけるかな、と。今は筋トレも1年間ぐらい見てもらっているところがあって、体つきも変わってきたとは感じています。シッティチャイ戦でも、あれだけの出力で戦えたのは、フィジカルトレーニングのおかげだと思っていますね」

――クン・クメールの試合を、カンボジアで行う。いつも戦っている日本のKNOCK OUTと比較して、何か違いは感じますか。

「う~ん……、やっぱりアウェイだから相手の応援が凄いですよね。相手が一発でもミドルを当てたら『ウワァッ!!』と盛り上がったりとか。あと会場も大きいし、とにかく盛り上がりが凄いです。ルールの違いはKNOCK OUTのREDルールで、MMAグローブではなくボクシンググローブを使うというぐらいです。だから大きな違いは特に感じないですね。

そういえばクン・クメールのルールとして、インターバルが1分ではなく2分なんです。初めてクン・クメールの試合をした時、『インターバルが長いな』と感じたんですよね。試合が終わったあとに、インターバルが2分だったということを知りました(笑)」

――アハハハ。

「試合中は相手の応援が凄いので、試合中に焦るというわけじゃないですけど、『負けているんちゃうか』という感覚にはなります。それで自分の動きが変わることはなくても、気持ちの面では考えておかなくてはいけないですね」

――クン・クメールのファイターについては、何か特徴を感じていますか。試合映像を視ると、遠い距離からでも思いきりヒジを振ってくる。あのスタイルは日本でもタイでも、なかなかいないかと思います。

「初めて現地で試合をした時(※2024年1月、ラタナック・ソーティー戦に判定勝ち)、骨とか体が堅いなと思いました。あとムエタイとは違って、パンチも思いっきり振ってくる印象はあります」

――2025年4月にベルトを失って以降、久井選手の中でもう一度クン・クメールで戦いたいという気持ちもあったのでしょうか。

「はい。やっぱりメチャクチャ盛り上がっているし、海外で試合をするのも好きなので」

――次の対戦相手、ソート・ヴィーサナの印象を教えてください。

「気持ちが強くて、ガンガン振ってくるような印象ですね。でも、来てくれたほうが自分はやりやすいです。次の試合も絶対にKOしたいし、その準備もしてきました。しっかり倒します」

■視聴方法(予定)
11月8日(日)
午後8時~ KNOCK OUT公式YouTubeチャンネル

■クン・クメール×KNOCK OUT対抗戦 対戦カード

<クン・クメール 60キロ契約/3分3R>
ピッチ・ソムパッツ(カンボジア)
下地奏人(日本)

<クン・クメール IPCC67キロ選手権試合/3分3R>
ソス・ヴィアスナ・クン・クメール(カンボジア)
久井大夢(日本)

<クン・クメール 57キロ契約/3分3R>
ヒム・キムラン(カンボジア)
透士(日本)

<キックボクシング 56.5キロ契約/3分3R>
パニット・クン・クメール(カンボジア)
乙津陸(日本)

<キックボクシング 56.5キロ契約/3分3R>
ピッチ・ソピアック(カンボジア)
戦闘員1号(日本)

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