【Pancrase368】61カ月ぶりのパンクラス参戦、菊入正行「レベルが違う新しい自分を見せられたら」
【写真】BellatorとPFLで通算3勝2敗と勝ち越している菊入だ (C)TAKUMI NAKAMURA
8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase368で、菊入正行が平信一と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
2021年10月に村山暁洋を下してウェルター級暫定KOPとなった菊入は2023年から海を渡り、Bellator→PFLでキャリアを重ねてきた。その菊入が3月のエルネスト・ロドリゲス戦での敗北後にPFLをリリースされ、古巣と言えるパンクラスへの参戦が決まった。
当初菊入はアロンゾ・マルティネスとの対戦を予定していたがマルティネスがパスポートのトラブルで来日困難となり、コール・ヘニングとの対戦に変更。しかしそのへニングも欠場となり、大会まで一週間のタイミングで最終的に平と対戦することとなった。
このインタビューはヘニングとの対戦予定時に収録したもので、ここで菊入は今回の試合をクリアした先に海外への再挑戦を視野に入れていることを明かしていた。
──約5年ぶりのパンクラス参戦が決まった菊入選手です。菊入選手は2023年からBellatorに参戦し、2025年からはPFLで試合を続けていました。どういった経緯でPFLからパンクラスに参戦することになったのですか。
「最後にPFLで試合をしたのが3月28日のエルネスト・ロドリゲス戦で、あの試合はマジョリティ判定での負けだったので、自分も周りも内容的には評価が落ちる試合ではないから(契約は)大丈夫だろう、次の試合が大事だねという話をしていたんですよね。そうしたら7月後半にマネージャーからいきなり連絡が来て『PFLから契約を切られました』と。正直その時はマジか…と思いましたね。ただ戦績的には2連敗しているし、自分的にももう1回(PFLで)やりたかったですけど、仕方ないなという気持ちにもなりました」
――2連敗という結果が出てしまった以上、リリースされる可能性があることも覚悟していましたか。
「そうですね。それまでフィニッシュで勝っていたことが契約に繋がっていたと思いますし、いい勝ち方をしないとクビを切られる世界だと思っていたので、そこをずっと意識しながら戦ってきました」
──約3年間、海外で試合をしてきて、昨年6月にはローガン・ストーリーとも対戦しました。海外での試合経験でプラスになったこととは?
「一番は世界のトップレベルの選手たちの実力というか、実際に組んでみてどのぐらい自分と差があるのかが分かったことが大きいですね。そのなかでもローガンと戦えたことが一番大きいですね」
──ローガンは簡単に対戦できる相手ではないですし、海外挑戦していたことで練習に対する意識やMMAに対する考え方も変わりましたか。
「むちゃくちゃ変わりましたね。海外の選手は試合が決まるとめちゃくちゃ対策練習をやるんですよ。逆に国内で試合をしていると、そこまでしなくても何となく地力で勝っちゃうというか。海外で試合をするようになって、対戦相手の対策、試合中にどこで勝負をするか……そういうところを考えるようになって、練習のやり方や試合までの作り方も変わりましたね」
──PFLをリリースされた後、パンクラスに参戦することを決めた理由は何だったのですか。
「とりあえずパンクラスから、PFLからリリースされたということで『1試合どうですか?』というお話をいただいたんですね。自分は国内ではずっとパンクラスしか出ていなかったですし、パンクラス王者として海外にも行かせてもらったので、恩返しというほどじゃないですけど、自分がパンクラスに戻って1試合することでパンクラスが盛り上がってくれればいいなと思い、今回試合を組んでもらいました」
──10月のニューピアホール大会では解説を務めていましたが、今のパンクラスは菊入選手の目にはどのように映っていますか。
「海外の強い選手を呼んでいるし、世界に行きたい若手やUFCに行きたい選手が多く出ているイメージですね」
──今大会では当初アロンゾ・マルティネスとの対戦を予定していましたが、マルティネスがパスポートのトラブルで欠場。コール・ヘニングと対戦することになりました。へニングの印象は?
「なんでも出来るというか、ある程度全部できる選手なのかなという印象ですね。ただどれが特別強いというところはないかなと思います。5年前に日本で戦っていた時とはレベルが違う新しい自分を見せられたらと思います」
──今後については、何か青写真を描いていることはありますか。
「国内でやっていた時は日本で知名度をつけて有名になりたいとか、そういう気持ちがすごくあったんですけど、海外に出てBellatorやPFLで試合をして、海外の良さというか、海外に行って試合する楽しさを感じたので、また海外の団体で試合できるような感じでいけたらいいなと思っています。もし米国で試合することになったら、円安でファイトマネーもそれなりにいいのかなと思うので、そういうことも含めて海外でやりたいと思います」
――海外では勝敗をシビアに判断される反面、一つの勝利で評価される場所でもあると思います。菊入選手もそういったことは体感していましたか。
「僕は日本ではビッグプロモーションで試合したことがないのですが、米国のMMAファンの選手に対するリスペクトが半端じゃなくて、試合が終わって会場を出たらファンの人たちから『写真を撮ってくれ!』と言われて囲まれたり、会場の近くのお店に買い物に行ったらファンの人たちに声をかけられたりしたことがあるんですよね。そういうことも含めて海外のファンはいいなと思った部分もあります」
──これからも怪我がなければ定期的に試合は続けていきたいですか。
「最近は年2試合ペースだったので、2~3試合はやりたいですね。年1試合になると、その1試合のために1年間も頑張ることはできないので(苦笑)」
──パンクラスはワンマッチ参戦ということでしたが、海外からのオファーを待ちつつ、パンクラスからオファーがあれば考えるという意向ですか。
「そうですね。自分も今年結婚して、全部が全部自分のやりたいようにやれる状態でもないので。現時点で(パンクラスに)継続参戦するかどうかはまだ分からないですけど、いい話をもらえるんだったらという感じではありますね。とにかく今回一度パンクラスに出て、そこで結果を出して次の展開を考えたいです」
──それでは久しぶりの日本での菊入選手の試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか。
「5年ぶりに国内でMMAの試合をするということで、自分の海外の試合しか見たことないが人もいると思うので、是非会場に足を運んで自分の試合を見てください。よろしくお願いします」
■視聴方法(予定)
11月8日(日)
午後1時15分~ U-NEXT
■Pancrase368 対戦カード
<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
平信一(日本)
<ミドル級/5分3R>
林源平(日本)
シーザー・カワハラ(米国)
<バンタム級/5分3R>
松井涼(日本)
ルイス・ヘルクラーノ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
眞藤源太(日本)
ダヴィ・チュン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
前田浩平(日本)
合島大樹(日本)
<ミドル級/5分3R>
手塚晴希(日本)
荒井勇二(日本)
<フェザー級/5分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
林田大寿(日本)
<バンタム級/5分3R>
木村耀人(日本)
遠藤大地(日本)
<バンタム級/5分3R>
伊藤一輝(日本)
松岡拓(日本)
<フェザー級/5分3R>
田口翔大(日本)
山田浩平(日本)
<フライ級/5分3R>
平賀丈一郎(日本)
牛久保遼(日本)


















