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【Challengers】タイムリーな潰し合いを制するのは??

Terry18日(土・現地時間)にテキサス州ダラスでイベントを開催したばかりのStrikeforceが24日(金・同)に早くもワシントン州ケントのショーウェア・センターで人材育成大会Challengers「Fodor vs Terry」を開催する。

【写真】王者ギルバート・メレンデスが抜きんでた状態のストライクフォース・ライト級戦線を面白くするのは、ジェイムス・テリーのようなチャレンジャー組だ (C) KEITH MILLS

元WEC、そしてUFCのバンタム級&フェザー級のマッチメイカー=ショーン・シェルビーが舵を取ることになったストライクフォースのマッチメイク面。シェルビー自身、彼らの果たした役割が反映するのは、9月からだと言うが、旧体制とは違い契約下にあるファイターの潰し合いという路線は早くもマッチメイクに見て取れる。

今回のメインも4月1日(金・同)にストックトンで開かれたチャレンジャーズでデイビッド・ダクラスにヒザでTKO勝ちを収めたカロス・フォドーと、同じく同大会でジョシュ・ソーンバーグから1RKO勝ちしたジェイムス・テリーが、ぶつかるガチ対戦だ。


4月大会ではコーナー・ヒュンを相手にライト級初戦を迎える予定だったが、ヒュンの負傷でソーンバーグと165ポンドキャッチウェイトで戦ったテリー。レスリング出身で、打撃の師匠はあのカン・リー。その師とともにAKAでもトレーニングを積んでいる。

攻めよりも間合いの取り方で、散打らしさを見せることもあるが、スーパーマンパンチや右ストレートなどボクシングにも磨きを掛けている。対して、地元のAMCパンクレーションでMMAを学ぶフォドーは、打撃とサブミッションに強味を発揮するファイターだ。テリーがテイクダウンを狙うようなら、ギロチンやガードから腕十字など、極めで対抗することも十分に予想される。

ジャスティン・ウィルコックスが、半歩リードするチャレンジャーズ・ライト級組の出世争い、勝てば次が見えるズッファ体制で、彼らのやる気も高いだろうから、タイムリーな潰し合いではUFC同様に熱い攻防が見られそうだ。

Villante【写真】東の登竜門リングオブコンバットのヘビー級王者ジャン・ヴィランテ。ROC王者ニック・ペース、エジソン・バルボーサの二人がUFCで活躍中で、ROC勢の強さは確かなものがあるだけに、メジャー初勝利が欲しいところだ(C) KIETH MILLS

タイムリーな潰し合いといえばヘビー級のロレンツ・ラーキンとジャンピエロ・ヴィランテの一戦も、そんな顔合わせにピタリと当てはまるカードだ。ラーキンは4月1日大会で石井慧の代役出場で元K-1ファイターのスコット・ライティを逆に打撃でKOした、MMAキャリア11連勝中のファイターだ。

一方のヴィランテは、2月にストライクフォース・ワールドGPヘビー級トーナメントの補欠選に出場し、チャド・グリッグスに敗れている。上のステージで脚光を浴び損ねたROCヘビー級王者と、代役出場でチャンスを広げた者の対戦。攻めの打撃はソコソコだが、パンチを使いながら身を守ることに課題の残るヴィランテが、恐らくは打撃一辺倒でくるだろうラーキンとどのように戦うのか。

見極めてテイクダウンから寝技勝負に持ち込まれるとヴィランテ、躊躇して中途半端な距離で打撃戦を展開するようだとラーキン。いずれにせよ、ヴァレンタイン・オーフレイムやレイ・セフォーよりもデキるヘビー級ファイター同士の対戦となる。

■Challengers「Fodor vs Terry」主な対戦カード

<ライト級/5分3R>
カロス・フォドー(米国)
ジェイムス・テリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ライアン・クートゥアー(米国)
マット・ライスハウス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
ジャンピエロ・ヴィレンテ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ハイ(米国)
クィン・ムルハーム(米国)

<女子ウェルター級/5分3R>
ジャーマイン・デランダミー(オランダ)
ジュリア・バッド(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
エドゥアウド・パンプローナ(ブラジル)
ジェロン・ピープルズ(米国)

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