【Strikeforce】マスヴィダル快勝でメレンデス挑戦に前進
<ライト級/5分3R>
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
KJ・ヌーン(米国)
155ポンドのライト級は初めてとなるKJ。得意の左を伸ばすが、マスヴィダルもローで返していく。飛びヒザを見せたマスヴィダルにKJも至近距離でパンチを返す。左ボディアッパーを伸ばしたマスヴィダルだが、逆にKJもボディへの一撃を見せる。低い姿勢でパンチを放つKJにマスヴィダルがヒザを狙い、残り3分のところでテイクダウンを奪った。
両足を挟んでKJを立たせないマスヴィダル。アームロック狙いのKJだが、この姿勢はやや無理があるか。腕を引き抜いたマスヴィダルに対し、KJはスタンドへ戻ると左から右を放つ。どうしても頭が低いKJ。その顔面のマスヴィダルのヒザがかすめ、気が付けば真っ赤に染まっている。
それでも左ジャブからボディを放つKJに、マスヴィダルの右ハイがヒット。腰から崩れ落ちたKJは、必死に足を利かせるが、容赦なくマスヴィダルのパウンドが顔面に襲う。必死に立ち上がったKJは、懸命にパンチをかわしながら、1R終了を迎えた。
2R、バランスを崩しながら前に出るKJ。それでもローから右を伸ばすと、マスヴィダルは背中を向けて距離を取る。右の額を大きく腫らしたKJは、右から左アッパーをヒットさせた。KJは組みついたマスヴィダルのワキを差してスタンドをキープ。しかし、直後のシングルレッグでテイクダウンを許してしまい、大きく腫れた額に追撃を狙われてしまう。
立ち上がったKJは左ボディフックを受けて、シングルで組みつかれる。そのまま時間が過ぎる展開に、ついにKJが尻餅をつく。しかし、ここで体を入れ替えたKJがトップを奪取。パウンドを落としたが、立ち上がったマスヴィダルのヒザを受けてしまった。
最終回、前に出るKJに距離を取るマスヴィダル。KJの右アッパーに動きを堅くするマスヴィダルは、アウトボックスに徹する構えだ。マスヴィダルのシングルを切ったKJだが、下がって戦うマスヴィダルを捕まえることができない。残り2分、シングルでテイクダウンを奪ったマスヴィダルは、KJの立ち上がり際に足を取り、再び尻餅をつかせる。
そのままサイドに回ったマスヴィダルは、徹底してシングルの攻防を続ける。残り20秒、ヒザ十字を狙ったKJのバックに張り付いたマスヴィダルだが、そのまま手を出すことなく試合終了の時を迎えた。
KJはボクシングに特化した頭を下げるスタイルが完全に裏目となった。ジャッジは当然、マスヴィダルの勝利を支持。フルマークでKJを下し、ギルバート・メレンデスへの挑戦に一歩駒を進めた。