Overlooked【HEAT59】コイナードを終始圧倒。右でKOしたアビラルがISKA世界のベルトを巻く
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは5日(土)、愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催されたHEAT59から、アビラル・ヒマラヤンチーターとマッサン・コイナードの間で組まれたISKA Kルール世界スーパーウェルター級王座決定戦HEATキックルール ミドル級王座決定戦の模様をお伝えしたい。
Text by Manabu Takashima
1週間前のオファー、9キロも体重を落としたコイナードだが、計量にパスせずアビラルが勝利した時だけ新王者が誕生する変則王座決定戦。
<ISKA Kルール世界スーパーウェルター級王座決定戦/3分5R>
アビラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
Def.2R2分33秒by KO
マッサン・コイナード(フランス)
2P減点スタートのコイナードに対し、軽くジャブを見せローを蹴るアビラル。コイナードは左ミドルを蹴り、アビラルも勢いのあるワンツーを打っていく。さらにワンツーで左を伸ばすコイナードに対し、アビラルがヒザを突き上げた。乱打戦に持ちこもうと前に出るコイナードだが、スピニングバックフィストをかわされる。
左フックからヒザ蹴りのアビラルは、コイナードの左に右を合わせる。さらに右アッパー&左ショートフックを決める。手数&精度で上回るアビラルはボディから右ストレートを打ち、コイナードの左にカウンターで左フックをヒットさせる。さらにもう一発、相打ちにタイミングで左フックを当て、ダウンを奪った。
カウント8で立ち上がったコイナードは、ガードを固めローを蹴る。アビラルはガードの上から左右のフックを打つと、ワンツーに左を合わされる場面も。それでも左ハイを冷静にかわし、続くコイナードの左ローが急所へ。アビラルはブレイクを要求し、すぐに再開。アビラルは右フックからアッパー、左フック、さらにヒザを突き上げる。と、再びコイナードの左ローがアビラルの急所に当たり、2度目の中断に。コイナードにはコーションが与えられリスタートすると、アビラルが右をヒット。直後のクリンチで初回が終わった。
2R、アビラルが右前蹴りからジャブを伸ばす。コイナードはインローを繰り返し、左ストレート。かわしたアビラルがワンツーも、コイナードも左右のフックを打ち込む。アビラルは左アッパー、続いて左フックを打つ。さらにテンカオ、右フックを見せたアビラルは大きな一発を被弾しないよう、攻撃を集中させる。
コイナードも前に出て左を振るうが、右クロスからパンチを纏められる。ヒザ、ガードの上からワンツーを打たれたコイナードは前蹴り、直後にヒザを受けて動きが目に見えて落ちる。急な減量の影響は絶対だが、それでもコイナードは近い距離で力をこめて左右のフックを振るう。
アビラルは慌てることなく右を2発ヒットさせてなお、間合いを測るように攻め急がない。そのアビラルの左右のフックに、前に出たコイナードが左フックから右フックと同じように打ち返す。しかし勢いのあるパンチを打つことで、右を被弾したコイナードの足が泳ぐ。距離を詰めたアビラルは右アッパー&ヒザ蹴り、左右のコンビを打ちつける。
動きが止まったコイナードに対し、アビラルはアッパー2発、左ボディ、左フックと左右のパンチを出し、特に左が重くて精度も高い。左フックで頭が揺れたコイナードに、右ストレート。コイナードはロープ際まで下がり、諦めムードの表情を浮かべる。
ここからアビラルは容赦なくヒザ蹴り、左フック2発、もう一発ヒザをボディに入れるとコイナードの顔面を守っていたガードが下がる。ここで一旦クリンチからブレイクを経て、アビラルがカーフ&ワンツー・フック。手が出ずガードを固めるコイナードに対し、左アッパー&左フックのコンビを決め、ヒザ蹴りから右ショートと一方的に攻め立てる。コイナードは何とか右から左を振るうが、空を切り姿勢を乱す。直後に右ストレートで倒れたコイナードを見てレフェリーはカウントを途中でやめ、試合を止めた。
HEAT、チーム・メイト、家族へ感謝を述べ、急遽対戦相手が代わったことにはこれまでで一番怖かった。でも今までで一番良い勝ち方ができた」と振り返ると、未曾有の土石流が起こった母国への援助を呼び掛けた。

















