【HEAT59】ISKA世界王座決定戦に出場。アビラル「キックボクサーとして積み重ねてきたものを見せたい」
【写真】過去最長の9週間、タイガームエタイでのトレーニングキャンプを行ったアビラル。対戦相手が変更となったがISKAの世界王座決定戦に挑む(C)ABIRAL.G
5日(土)、愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催されるHEAT59で、アビラル・ヒマラヤン・チーターがマッサン・コイナードとISKA K-1ルール世界スーパーウェルター級(70キロ)王座決定戦で対戦する。
Text by Takumi Nakamura
当初アビラルは中国のリ・ボリンとの王座決定戦を予定していたが、大会直前にボリンが欠場。フランスのコイナードに対戦相手が変更される事態が発生した。アビラルにとってはまさかの対戦相手変更だったが、試合前恒例となっているタイガームエタイでの長期合宿で得たものは大きかったという。
また前回3月のKrushでの試合後にはMMAへの挑戦も示唆していたアビラル。対戦変更となった王座決定戦、そして今後のMMA挑戦の可能性について聞いた。
体重を落とすところで相手が変わって、今は相手の映像を見て試合をイメージしている
――アビラル選手、試合直前のインタビューありがとうございます(取材日は9月2日)。対戦相手が変更になったそうですね。いつ変更の話を聞いたのですか。
「ちょうどファイトウィークに入るタイミングですね。最初は土曜日(8月29日)の朝練習に向かっている時に、相手が変わるかもしれないという連絡が入って、最終的に月曜日(8月31日)に正式に相手変更が決まりました」
――本格的な練習を終えたタイミングでの相手変更だったと思うのですが、今は変更後の相手、コイナードの映像を見てイメージを作っている段階ですか。
「そういう感じですね。今回は今までで一番長い9週間、タイガームエタイで練習していて、もともとやる予定だった中国人選手が自分より身長がでかい相手だったんで、ずっとその対策を練習してきたんですよ。それが追い込みが終わって、体重を落とすだけになったところで相手が変わったので、今は相手の試合映像を見て、試合をイメージしながら軽く練習して……という感じですね」
――今回も試合前はタイのタイガームエタイで練習してきたのですか。
「はい。2024年から試合が決まるとタイガームエタイで練習させてもらっています。タイガームエタイの所属選手扱いみたいな感じで、すごくよく知ってもらっています」
――対戦相手の変更はありましたが、タイでは充実した練習が出来ましたか。
「今回は対戦相手が変わったことを抜きにして、今までで1番いい仕上がりで来ています。2025年は4試合やって、9月にK-1のトーナメントの1回戦、11月にリザーブマッチに出たんですけど、結構コンディションが悪くて。今言ってもしょうがないことなんですけど、9月の試合前にタイで怪我をしてしまって、試合2週間前からずっと日本で治療を受けながら当日を迎えて、そんな状態で試合をして負けちゃった感じなんです。それで11月にリザーブマッチのチャンスをもらったんで、そこに向けて練習をしていたら、また試合前に怪我をしてしまって。今年3月の(Krushでの)璃久戦もトーナメントの時ほどの怪我はなかったんですけど、細かい怪我があったりして、結局万全じゃない試合が続いていたんですよ。そこと比べると今回は怪我もなく順調に来ていて、色々なことも勉強しながら今までで1番いい仕上がりで、準備をはしてきています」
――トーナメントとリザーブマッチでの試合のパフォーマンスがよくなかったことにはそういった理由があったんですね。
「見てもらえれば分かると思うんですけど、全然自分の本来の動きが出きていなかったですね」
――試合形式は変わりましたが、この試合はメインイベントとして行われます。しっかり自分が勝って大会を締めたいという気持ちはありますか。
「HEATではずっとメインをやらせてもらってきて、モチベーション高くいい練習をしてきたので、HEATのメインとしても、しっかり自分らしく。自分らしくというか、今までとは違う試合を見せられると思います」
キックボクサーがMMAに挑戦するのではなく、ちゃんとMMAファイターになってからMMAの試合をやりたい
――3月の璃久戦のあとに「キックから離れて違う競技をやろうと思っています」という言葉もありましたが、ずばりそれはMMAへのチャレンジということですか。
「MMAにはチャレンジしたいですね。これは突発的に思って言ったわけではなくて、ずっと自分のなかで決めていたことなんですよ。MMAで自分の階級にはすごい選手しかいないことは分かっていますし、中途半端な練習でチャレンジするのではなく、ちゃんと時間をかけてMMAの練習をして、MMAファイターになって試合をしたいと思っています。だからいつMMAに挑戦するかは分からないですけど、あと数試合キックの試合をやったら、本格的にMMAに挑戦したいですね」
――タイガームエタイではMMAファイターとも練習することが多いのですか。
「そうですね。ジムにはキック・ムエタイ以外にもMMAの選手やボクシングの選手も練習しに来ているし、UFCやRIZINで試合をしている選手たちもたくさんいて、すごい選手たちと練習させてもらっています」
――では比較的MMAが身近にある環境ではあるんですね。
「ただやるからには先ほども話した通り、キックボクサーがMMAに挑戦するという形ではなく、ちゃんとMMAファイターになってからMMAの試合をやりたいです。最近は簡単にキックボクサーがMMAに行くことも多いですけど、自分はいざ試合をした時に『こいつはMMAが出来る!』と思ってもらえる試合をしたいので、そのレベルに行くまでの練習と準備をちゃんとやりたいです」
――今後のアビラル選手のキックボクシングの試合数も限られていくかもしれません。そのなかでずっとアビラル選手を見てくれている人たちに対して、どんな試合を見せたいですか。
「去年自分はK-1で連敗していて、初めてK-1に出始めた頃と比べると注目度も下がっていると思うんですね。もしかしたら自分が試合することを知らない人も多かったり、自分の存在を忘れられてしまっているかもしれないですけど、今回自分はHEATで試合することを決めて、決めたからには最高の試合を見せたいです。自分はプロデビューする上で、ほとんどアマチュアをやらずにプロになって、キックボクサーとしてはプロで試合経験を積んできた感じなんですね。そうやって自分は成長してきたと思うので、今まで自分がキックボクサーとして積み重ねてきたものを試合で見せたいです」
■HEAT59 対戦カード
<ISKA K-1ルール世界スーパーウェルター級王座決定戦/3分5R>
アビラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
マッサン・コイナード(フランス)
<HEATキックルール ミドル級王座決定戦/3分5R>
平山迅(日本)
シム・ヨンス(韓国)
<HEATキックルール ライト級選手権試合/3分5R>
[王者] 安川侑己(日本)
[挑戦者] 藤井重綺(日本)
<ライト級/5分3R>
岡野裕城(日本)
今井舜也(日本)
<ムエタイ(※ヒジなし) 女子49キロ契/3分3R>
小桐冬華(日本)
チョン・アヨン(韓国)
<フライ級/5分3R>
永井宏人(日本)
萩島answerたくみ(日本)
<キック 56.5キロ契約/3分3R>
後藤力(日本)
タルジョン(日本)
<バンタム級/5分3R>
萩原和飛(日本)
宮島暖斗(日本)
















