【Road to UFC S05 SF】フェザー級準決、本命マンゴス「作戦は機会が訪れた時に正しい攻撃をすること」
【写真】インタビューをさせてもらって、本当に学びのあるファイターだ(C)MMAPLANET
28日(金・現地時間)に中華人民共和国は上海の浦東発展銀行上海東方体育中心(プートン・ファジャン・インハン・シャンハイ・ドンファン・タイユィ・ジョンシン)で実施されるRoad to UFC Season05 フェザー級準決勝。本命、ジョージ・マンゴスがアーフージョン・アーリーヌアールと戦う。
Text by MMAPLANET
5月の準々決勝では日本期待の栁川唯人と対戦し、ボディへのヒザ蹴りからパウンドアウトした。事実上の決勝戦とまで言われた試合を3分19秒で勝利したマンゴスだが、計量前々日のインタビューで、栁川戦は調整の失敗で動きが悪かったと振り返った。
23歳のOZファイターは、既にMMA歴15年。蓄積した技術、何よりMMA脳が違う。そんなことを再確認させられる言葉が続いたインタビューとなった。
――金曜日にRoad to UFCフェザー級T準決勝を控えています。今の調子はいかがですか。
「良い感じだよ。この試合のために、ハードワークを続けてきた。ワクワクしているよ」
――前回、マカオで同じくファイトウィークの水曜日にインタビューをさせてもらった時よりも、膚艶が良いように見えます(※取材は25日に行われた)。
「前回よりグッドシェイプだ。あの時は、体が大きかった。太っていたんだよ(笑)。だから減量幅も大きくて、きつかった。ファイトデーになっても、調子は戻らなかったしね。今回はあんな風にならないように、キャンプ中から体重に落とし気味に調整をしてきた。力強さを感じることができているし、スピードも維持している。体は前回より、ずっと動いている」
――栁川選手と戦った試合で、調子が良くなかったというのですか!!
「悪かったね。調子が良い時とは、比較にならない動きの悪さだった。いうと50パーセントにも届いていない。体は重くて、足を動かしてもスローモーションのようだった」
――栁川選手との試合前に「コンテンダーシリーズの敗北で学んだことを、この試合で生かす」と言っていました。試合前なので何を学び、どう生かすのかを尋ねることはできなかったのですが、試合を見ても自分には全く何を指しているのか分からなかったです。
「そうだね。コンテンダーシリーズではテイクダウンを許してから、グラウンドでコントロールをされている時間が長かった。だから、マカオでの試合ではテイクダウンされても、すぐにスタンドに戻ろうと心がけていた。
どういうことかと言うと、コンテンダーシリーズの時は強引に立ち上がって疲れることを恐れていたんだ。テイクダウンされた時だけでなく、スタンドでの展開でもペース配分を考えて、スピードが足らなかった。時間の経過を気にするような戦いに終始してしまっていた。Road to UFCの1回戦では、そんなことがないように一つの局面に落ち着かないよう気をつけて戦った」
――それにしても栁川選手の仕掛けに対して、一つ一つ対処をし、ミスのない試合でした。その栁川選手がジョージは「ワキ差しのクリンチで左ヒザを使っていたけど、首相撲に切り替えた。そこに応じようとしたところで、腹ががら空きになり、右ヒザを突き刺された」と振り返っていました。
「多くの武器を練習で身につけてきた。その一つが、あのヒザ蹴りだったんだ。アンダーフックからタイクリンチにスイッチし、相手がそこに反応したら腹が空く。その瞬間にヒザを入れるというのは、練習してきた通りの流れだった」
――これも試合前に「ハイライトリールになるようなフィニッシュをしたい」と話していましたが、派手な一発より緻密な組み立てとフィニッシュでより印象に残りました。
「サンキュー、その言葉は嬉しいよ。フィニッシュできたことは当然嬉しいけど、何よりキャンプでやってきたことで勝てたというのが嬉しかった。でも、今回のキャンプは前回よりずっと調子が良かったから、あのフィニッシュ前の流れのような動きを、どの瞬間でも見つけ出すことができるだろう。
僕にとってゲームプランっていうのは、チャンスが訪れた時に正しい攻撃をすること。練習で準備してきたモノを、正しいタイミングで使うことが、作戦なんだよ。口ではフィニッシュを狙うと言うよ。でも、フィニッシュしようとするわけじゃなくて。準備していたきモノを、使うべきところで使えるとフィニッシュすることになる。勝つための動きが、フィニッシュに結びついている感じかな」
――それであの勝ち方ができるとは……。くどいようですが、調子は50パーセント以下だった。ではパフォーマンスも50パーセント以下だったのでしょうか。
「そうだね、自分が目指すところを考えると50パーセント以下だった。何もUFCと契約して、そこで戦うことが目標じゃない。UFCでチャンピオンになること、そのレベルのファイターになろうと思っている。あの試合の僕は、UFCのチャンピオンシップのレベルには程遠かった。そこに向けて、もっともっと成長していないといけない。可能な限り、早急にそのレベルに近づけるよう成長したい」
――ジョージは対戦相手を軽視することないと思います。
「もちろんだ」
――それでも今もジョージ・マンゴスと栁川唯人の試合は、決勝で見たかったです。逆に準決勝と決勝とに残ったメンツで、栁川選手以上の強敵はいるのかと。
「アーリーヌアールは良い相手だと思っているよ。20戦のキャリアがあって、僕の倍の経験値を誇っている。そのキャリアに基づいたレスリングの強さを、準々決勝で見せていた。と同時に彼のゲームには穴がある。パワフルなレスラーだけど、僕の方がファイトIQが高い。近い距離での彼のパワーは危険だけど、そんなレンジで戦うようなことはしない。
だからいくらパワーがあっても、何も意味をなさない。そういう戦いをするつもりだ。とにかく、この試合に向けては出来すぎと言って良いほど準備が整っている。僕が負ける確率が一番高かったのは、準々決勝だったはずだ。あの時は、ここまで良い準備ができていなかったからね。今回は違う。グラップリング、レスリング、打撃、どの局面でも3Rフルに戦える。ハイペースで、ドミネイトし続ける。まぁ、彼と戦うに当たっては、十分過ぎるほど調子が良い。僕の方が力強く、ずっとスピードがある。
前回、自分ではスローに感じたのにあの勝ち方ができた。今回は全然キレが違う。激しい攻防はおろか、皆が衝撃を受けるようなフィニッシュで終わるような試合にすらならないと思っている。今の僕の感覚だと、圧倒的なワンサイドの試合になるだろうね。キャンプで培ってきたことを正しく使い、イージーなファイトにしたい」
――日本人として、栁川選手に勝ったジョージにここで躓いてもらうと困るというのもあります。
「ハハハハ。もちろん、その期待に応えるよ」
――では、金曜日はどのような姿をファンに見せたいと考えていますか。
「またフィニッシュを見せたいね。初回に勝負を決めることができれば良いけど、とにかく何もさせない。ワンサイドで勝つ、フィニッシュしてね」
――では日本のファンにメッセージをお願いします。
「僕の試合を追ってくれてありがとう。僕はヤナガワに勝って、トーナメントを戦っている。だから、日本のファンのためにも優勝する。ヤナガワは凄く良いヤツで、カムバックして絶対にUFCとの契約を勝ち取るはずだよ」
――栁川選手は豪州に行って、ジョージと一緒に練習したいと言っていました。
「誰よりも歓迎するよ。僕らが戦ったのは、スポーツだから。試合が終われば、一緒のアリーナで同じ時を過ごした仲だ。一緒にトレーニングできれば最高だね」
■視聴方法(予定)
8月28日(金・日本時間)
午後6時00分~UFC FIGHT PASS
午後5時45分~U-NEXT
■Road to UFC Season05 Semi Finals 計量結果

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ:56.93キロ
内田タケル:58.28キロ
※内田が計量をクリアできなかったため、試合はキャンセルに。チーニョーシーユエがトーナメント決勝に進出
(C)Zuffa/UFC






























