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【Road FC78】11年振りの出場=ハン・サングォン戦へ、大原樹理「韓国の2団体でベルトを巻いたら――」

【写真】自他ともに認める韓国での人気の高さ――その大原が11年振りにROAD FCで戦うことになるとは、これも運命か(C)TAKUMI NAKAMURA

29日(土・現地時間)にソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC78にて、DEEP暫定ライト級王者の大原樹理がハン・サングォンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

大原は2023年2月から2024年12月までBlack Combatに参戦し、同団体のライト級王座を獲得。韓国MMAで確固たる地位を築くと、今年5月に倉本大悟をKOしてDEEP暫定ライト級王座に就いた。今回は約11年ぶりにROAD FC参戦が決まり、セカンドホームともいえる韓国に戻って来ることになる。

Black CombatからROAD FCへ。そしてDEEPライト級暫定王者としての戦いへ。新たなキャリアを歩み始めた大原に話を訊いた。


11年経って団体側から求められるというのは嬉しかったですね

――約11年ぶりのROAD FC参戦が決まった大原選手です。大原選手は2023年2月から2024年12月までBlack Combatに参戦し、同団体のライト級王者にもなりました。同じ韓国でもBlack CombatからROAD FCに戦いの場を変える形になりますが、試合が決まった時はどのような心境でしたか。

2015年7月、有明コロシアムで開催されたRoad FC24で、イ・グアンヒと対戦した大原

「僕が初めてメジャー団体と言われる大会に出たのが11年前のROAD FCだったのですが、あれから11年経って団体側から求められるというのは嬉しかったですね。初めてROAD FCに出た時はもう1回出たいと思っていても、出られる立場ではなかったので、ROAD FCに使いたいと言ってもらえたことはありがたかったです」

――ROAD FCからオファーを受けたこと自体には驚きもありましたか。

「オファーを受けて驚くというより、僕の知らないところで次の対戦相手(ハン・サングォン)が対戦表明していたことに驚きましたね」

――サングォンが今年5月にキム・ミンヒョンに勝って大原選手との対戦アピールをした時は、Black Combatサイドが「大原は契約配下にある選手」と抗議していて、大原選手自身もROAD FCに出ることは一切考えてなかったですか。

「そうですね。だから『この選手は何を言っているんだろう?』と思ったのが正直なところです。僕がROADに来るみたいに聞いたと言われても、そんな話は一切なかったですし、あの時点では何がどうなっても僕がROAD FCに行くことはないでしょ、と。そう思っていましたね」

――大原選手自身、Black Combatでの試合は2024年12月のムン・ギボム戦が最後で、翌2025年5月のRIZIN韓国大会に参戦しています。Black Combatとの契約はどのような状態だったのでしょうか。

「そもそも僕自身、DEEPからBlack Combatに貸し出されているという形で、長期的な契約を巻いていたわけではなかったんです。あくまで僕の契約はベルトを獲った場合、いつまでに防衛戦をやらなければいけないというもので、それ以上の拘束はなかったですし、その『いつまでに』も当然の範囲内のものでした。で、僕がギボムと試合をしたあとに(Black Combatの)ウェルター級王者のヤチャ(チェ・ジュンソ)選手がベルトを返上してZFNに行っちゃったんですよね。Black Combat的には現役チャンピオンを抜かれる形になったこともあり、他にも色々とあったと思うのですが、この件を機にBlack Combatが複数年契約するようになったんです。だから僕は複数年契約がスタートする前にBlack Combatから抜けているんですよ」

――なるほど。ちょうど契約形態が変わるタイミングで大原選手はフリーになっていたのですね。

「契約の最後の方で少しだけお互いの主張がぶつかったんですけど、ちょうど契約体系が変わるギリギリのタイミングだったので。Black Combat側は僕と契約が残っていると勘違いしていたみたいで、ちゃんと調べたら契約は残っていないということでした」

Black Combatではサングォンのような相手とばかりやってきたので、『またこういうタイプかよ!』と思いながらやっています

――大原選手のROAD FC参戦までの経緯が分かりました。やはり大原選手の場合はBlack Combatでの活躍があったからこそ、今回ROAD FCからも声がかかったと思います。大原選手にとってBlack Combatでの戦いで得られたものを教えてください。

「まず異国の地、韓国で試合することには慣れましたよね。韓国に行っても大体どこに何があるのかは分かっているので、食事やリカバリーには困らなくなっていました。ただここ3試合はDEEPでやってきて、なんだかんだで日本の試合するのは楽ですね。何か忘れものがあっても取りに行けますし、後楽園ホールで試合だったら最悪フィットネスショップに行けば競技用具も手に入るじゃないですか。あれは楽です(笑)」

――大原選手は無効試合を一つ挟んで2連勝中、5月に倉本大悟選手にKO勝ちしてDEEPライト級暫定王者になりました。ここ最近のご自身のパフォーマンスはどう捉えていますか。

「パフォーマンスそのものは別にずっと変わらないかなと思います。特に減量がキツいというのもないですし。ただ前回の倉本戦の動きは特に良かったかなと思います」

――倉本選手とは3月、5月と連戦でしたが、大原選手の言葉通り3月と5月で仕上がりが違っていたように感じます。

「一度戦ったことで相手の出方というか、もともとイメージしていた向こうがやりたいことと実際にやってきたことを修正できたのかなと。また自分の中でも3月は不甲斐ない試合ではあったので、もう1回自分を作り直す、やり直すということで練習自体も充実はしていましたね」

――前回の倉本戦からいいイメージのまま練習は出来ていますか。

「そうですね。いいイメージのまま前回のような感じでやりたいというのと、相手のタイプが(倉本とは)全く違うので、そこのイメージは修正しないといけないなと思っています。ただBlack Combatではサングォンのような相手とばかりやってきたので、『またこういうタイプかよ!』と思いながらやっています」

――体が頑丈でガンガン前に出てくるタイプで、いわゆる我々がイメージする典型的な韓国人選手の戦い方ですよね。

「あれはずるいですよ。どんだけ殴っても効かないし(苦笑)」

――そういった経験値も含めてサングォンを攻略する方法は見えていますか。

「決して苦手なタイプではないですし、僕も次が65戦目なんですよ。サングォンのような相手と戦ってきた経験値はある程度あるので、勝つイメージはしやすいかなと思います。もちろん試合中に細かい軌道修正はあると思いますが、やりやすい部分はありますね」

DEEP王者としてROAD FCに行くことになるので、DEEPを背負ってしっかり勝ってきたい

――今回はROAD FCでの試合となりますが、ここからどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「DEEPでは暫定王者なので、正規王者(野村駿太)の都合にもよるし、統一戦が組まれるかどうか分からないですが、正規王者としてベルトを巻きたいです。あとはROAD FCに出る以上はROAD FCのベルトも狙いたいですし、もう1回RIZINにリベンジに行きたいという思いもありますね」

――統一戦に関しては、野村選手はRIZINでも試合をしているので、そことの兼ね合いになるかと思われます。

「もし野村選手がDEEPで試合が出来ないなら返上なり何なりしてもらって、自分が正規王者になれたら言うことはないです。もしそうなったら僕は第10代と14代の正規王者になるので、それはそれで嬉しいなと。DEEPを背負って戦うという意味では、正規王者として戦いたいです」

――暫定王座であれDEEPのベルトを巻いたことは今後のチャンスにつながっていきそうですね。

「今回のROAD FC参戦も、佐伯(繁)社長から『DEEPとRIZINだけで試合のチャンスを待っていると試合数が限られるし、試合をしたいならROAD FCも含めて選択肢を広げた方がチャンスも増える』と言われて、その通りだなと思ったんですよね。久しぶりにROAD FCに出て、11年前に出た時には負けているわけで、リベンジという意味でも、ROAD FC参戦は面白いなと。それで僕が韓国の2団体=Black CombatとROAD FCでベルトを巻いたら日本人初だと思うし、それもかっこいいことだなと思っています」

――今回のROAD FC参戦は大原選手の新たなストーリーの始まりになりそうです。最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「暫定ではありますが、僕自身はDEEP王者としてROAD FCに行くことになるので、DEEPを背負ってしっかり勝ってきたいと思います。その上で、もう一度ROAD FCになるのかRIZINになるのか分からないですが、さらに上に行けるように頑張っていきたいと思います。韓国でしっかり勝ってきますので、日本からも応援していただきたいです」

■視聴方法(予定)
8月29日(土・日本時間)
第2部 午後4時30分~SOOP
第1部 午後1時~ SOOP

■第2部 対戦カード

<ROAD FCバンタム級暫定王座決定戦/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
キム・ヒョンウ(韓国)

<フライ級/5分3R>
ピョン・イェジュン(韓国)
スナトゥロ・アジゾフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ハン・サングォン(韓国)
大原樹理(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
アーチェリ(中国)

<ライト級/5分3R>
シン・ドングク(韓国)
パク・ヒョンビン(韓国)

■第1部 対戦カード

<ライト級/5分2R>
ソン・ジンホ(韓国)
キム・サン(韓国)

<87キロ契約/5分2R>
チェ・スンビン(韓国)
三上ヘンリー大智(日本)

<フライ級/5分2R>
コ・ドンヒョク(韓国)
サルドル・アブドゥサトロフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分2R>
チェ・ヨンチャン(韓国)
パク・ミンス(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ユン・ミングク(韓国)
ソ・ドンス(韓国)

<63キロ契約/5分2R>
キム・ヨンウ(韓国)
パク・ジェソン(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
チョン・ミンジ(韓国)
和田静里奈(日本)

<67キロ契約/5分2R>
チョン・スンム(韓国)
ヤン・ジホ(韓国)

<女子ストロー級/5分2R>
キム・ダンビ(韓国)
イ・ウンジョン(韓国)

<60キロ契約/5分2R>
イ・ジュンホ(韓国)
チョン・へワン(韓国)

<フライ級/5分2R>
ペ・スンジン(韓国)
チェ・カンミン(韓国)

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