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【UFN274】DWCS史上最大の激闘からUFC初陣。アドリアン・ルナ「息ができなくても、一歩踏み出す」

【写真】この大人しそうな雰囲気のファイターが、凄まじい根性ファイトをやってのける(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのメタAPEXでUFN274「Sterling vs Zalal」が開催され、アドリアン・ルナがデイヴィー・グラントを相手にUFCデビュー戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年10月のコンテンダーシリーズで、シリーズ史上最大の激闘と言われたマルク・ヴォログジン戦を制し、UFCと契約したルナ。今も珍しいエクアドル人ファイターは、母国からペルー、そしてメキシコと拠点を移しキャリアを重ねてきた。

今はUFC PIメキシコでドミニク・クルーズを育てたエリック・デルフィエロの指導を受けるルナに、初インタビューを試みた。


アンドレスは僕の双子の兄だよ。誕生日も戦績もほとんど同じだから、よく間違えられる(笑)

――UFCデビュー戦が、今週の土曜日に迫ってきました(※取材は22日に行われた)。今、どのような心境でしょうか。

「グレートでアメージングだよ。今回の試合に向けて、しっかりと調整をしてきたので、試合が楽しみでならない」

――昨年10月のコンテンダーシリーズのマルク・ヴォログジン戦、DWCS史上最も壮絶な殴り合いと言っても過言でないファイトを制し、UFCと契約を果たしました。ただし日本では、それ以前のアドリアンのことはまるで知られていません。この機会に限られた時間ではありますが、これまでのMMAキャリアについて尋ねさせてください。

「もちろんだよ。何でも、聞いてもらって構わない」

――さきほどお伝えしたように、昨年のコンテンダーシリーズの激闘があり、今回アドリアンにインタビューを申し込みました。しかし、UFCからフアン・マルティネッティのインタビュー時間という返答を貰い……2日前までTOPOLOGYではアンドレス・ルナ・マルティネッティというファイターがファイトカードに掲載されていました。自分でも「あれ、あの選手じゃないのか」と確信が今の今まで持てなかった次第です(苦笑)。

「アハハハハ。アンドレスは僕の双子の兄だよ。誕生日も戦績もほとんど同じだから(アンドレスが16勝1敗、アドリアンが17勝1敗)、よく間違えられる(笑)。今回のように入れ違っていることもあるし、2人で同じ大会に出ると僕が2試合戦っているような結果が載っていることもあるんだ(笑)」

――なるほどです(笑)。ではエクアドルで生まれ育ったアドリアンが、MMAを始めるきっかけになった理由を教えてもらえますか。

「もともとPRIDEを視て、MMAに興味を持ったんだ」

――PRIDEを?

「そうだよ。大好きだった。その影響で、さっき話した兄と一緒にファイティングっぽいことを始めた。そして16歳の時に、ちゃんとトレーニングをするようになった。1カ月後にアンドレスの試合が決まって、それからずっと練習を欠かしていない」

――14年前のエクアドルで、MMAを学べる環境は整っていたのでしょうか。

「当時のトレーニングは、今となってはMMAとは言えなかったかもしれないね。コーチはキックボクシングの指導者だったから、彼が教えられる範囲で柔術や、レスリングを習っていた。でもプロで戦う前からペルーに行き、ムエタイ、ルタリーブリ、そして柔術をしっかりと練習できるようになったんだ。とにかく習ったことは、全て兄と一緒に復習する。そうやって、僕らは互いを高めていった」

――ペルーというのも、また意外な国が出てきました。

「もちろん米国で練習したかった。でも、ビザを取ることは簡単じゃないから。米国に行けないなら、生活習慣が似た隣の国で練習しようと思いペルーに向かったんだ(※エクアドル国境が面しているのはペルーとコロンビア)。ペルーにはFFC(Fusion FC)というファイトリーグがあり、定期的に試合が組まれる。それに大会だけでなく、FFCはジムも持っていて、そこで練習することも可能だった。ジムで練習し、試合機会を得ることもできる。だからペルーだったんだよ。

その後ブランドン・モレノがチャンピオンになる試合を見て、彼のところで練習をしようと決めてティファナに行った。UFC PIメヒコでトレーニングするようになるまで、2年間ティファナを拠点にしていた」

近い距離で、自由自在に戦うことできるようになった

――PIメキシコの存在は、メキシコだけでなくラテンアメリカ全域のファイターの成長を物凄く後押ししている印象があります。

「PIではとにかく専門的な技術を、それぞれの分野で学ぶことができる。弱点を克服し、長所を伸ばす。そんな最高の指導をしてもらえる。施設、設備、機能性、指導力、何から何まで他の場所とは違う環境が整っている。PIでトレーニングできるようになったことは、本当に大きいよ。

ヘッドコーチはエリック・デルフィエロで、技術は当然だけどMMAファイターにとって必要なメンタル、考え方を身につけることができた。打撃も格段と成長したけど、メンタリティーとマインドセット。この2つが、以前とは全く違う。だから去年のコンテンダーシリーズで勝つことができた。何があっても、絶対に諦めない。それだけ強度の高い練習、ハードなファイトキャンプを消化してきたからね。

試合中に何が起こっても、戦い続ける。前に出て、攻撃する。息ができなくて、死にそうになっても、一歩踏み出す。何があろうが、やり切る。そんなメンタルをエリックに植え付けてもらった」

――エリックはドミニク・クルーズのステップを創り上げた指導者ですが、興味深いことにPIメキシコの選手はダヴィッド・マルチネスやケヴィン・バジェホのようにインファイトで殴り勝つ選手が多いです。

(C)Zuffa/UFC

「常に前に出て、プレッシャーを掛けて戦う。もともと僕の戦い方が、そういうモノだった。そしてエリックは僕の距離での戦い方を洗い直して、よりフィットするよう指導してくれた。近い距離で、自由自在に戦うことできるようになったんだ。戦っていても、凄く楽しいよ」

――デビュー戦ながらメインカードで、UFCで既に15戦も戦っているデイヴィー・グラントと戦います。

「神がこの場に導いてくれた。僕がそれだけ準備ができていることを、神は知っているから。グラントはタフなファイターだけど、エクアドルとメキシコの良さが融合したファイトをファンの皆に見せて、しっかりと勝ちたいと思っている。ウォーになるから、絶対に試合を見逃さないでほしい」

■視聴方法(予定)
4月26日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時45分~U-NEXT


■UFN274 対戦カード

<フェザー級/5分5R>
アルジャメイン・ステーリング(米国)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
アレクサンダー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
デイヴィー・グラント(英国)
アドリアン・ルナ(エクアドル)

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
マーカス・ブシェシャ(ブラジル)
ライアン・スパーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホドルフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
エリック・マコニコー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
ジャクソン・マクベイ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリア・ブルノ・シウバ(ブラジル)
ミッシェル・モンタギュー(ニュージーランド)

<バンタム級/5分3R>
ジャフェル・フィリョ(ブラジル)
コディ・ダーデン(米国)

<ライト級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
ルーカス・ブレナン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)

<女子ストロー級/5分3R>
タリタ・アレンカ(ブラジル)
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)

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