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【UFN274】これがUFC。40歳、グラントが巧妙&狡猾ファイトで真っ向勝負のアドリアン・ルナを3-0で下す

<バンタム級/5分3R>
デイヴィー・グラント(英国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アドリアン・ルナ(エクアドル)

右カーフを蹴ったグラント。ルナもカーフを蹴り返す。グラントは構えを変え、インローやカーフ、そして前蹴りとキックを多用する。ならばとルナもスイッチして、サイドキック。右ミドルをキャッチされ、倒されたルナはすぐに立ち上がり右を伸ばす。ダックしてボディに一発入れたグラントが、右をカウンターで入れる。ルナは前に出てアッパーを突き上げる。ヒザがキャンバスにつくようなヘッドムーブを駆使するルナのインファイト狙いを、グラントが蹴りで許さない。

足への蹴りを続けるグラントは、ルナの低いヘッドムーブにヒザを合わせる。さらに蹴りのフェイクから右を伸ばしたグラントが、ダブルレッグを切る。インサイドワークで上回るグラントが右ロー、ルナは右ボディを打ち込む。その場スイッチでスーパーマンパンチのように拳を入れるグラントが、初回をリードした。

2R、すぐに右ローを蹴ったグラントだが、パンチの応酬で右を被弾する。勢いづいて前に出るルナはカーフを蹴られ、左ハイをブロックして左を伸ばし、返しの右を入れる。足が効かされてきた感のあるルナは、サウスポー基調に。グラントはヒザ蹴りでスリップするが、すぐに立ち上がる。そこに左ボディを入れたルナだが、踏み込みに力がなくなってきた。

前に出てボディから組んだルナに対し、グラントはヒザ蹴りから離れる。スイッチキックを狙ったルナは、ミドルに左ロングを返す。続いて左エルボーを放ったルナは、右フックを打たれる。あくまでも真っ向勝負のルナは、巧妙かつ狡猾なグラントをなかなか崩せない。それでも覚悟のオーソでアッパーを入れる。が、カーフを蹴られてしまう。40歳のグラントは、これだけ手を出し、動き続けても息を切らさずスピニングバックフィストをブロックして、笑顔を浮かべた。

最終回、カーフを蹴られヒザを受けても前に出たルナが、ダブルレッグ。グラントは切って、右ボディを決める。ルナは前蹴りを顔面に届かせると、左から右アッパーを決める。間合いを測りつつパンチを返すグラントはボディにショートの連打を纏められると、ヒザを被弾。ルナの回転数がグラントを追い込み始めた――と思いきや、右をヒットさせるグラント。ボディロックテイクダウンも未遂に終わったルナはカーフで前足を殺され、パンチに力が伝わらない。

残り2分を切り、左をクリーンヒットさせたグラントは、ルナのカーフはしっかりとチェックする。ボディに連打を許しながら前に出たルナが、ついに残り1分でシングルレッグでテイクダウンを決める。背中に回りつつ、襷のルナは後方から足払いで両足フックを狙う。すぐに体を反転させ立ち上がったグラントは、最後の10秒の打ち合いのなかでルナの前転するような胴回り回転蹴りをかわし、タイムアップを迎え3-0で勝利を手にした。

一言でいうなら、これがUFC。コンテンダーシリーズのバンバン・ファイトとは一味違う、深みのあるMMAでグラントがルナを3-0で下し「最高だ。次を用意してくれ。40歳で若い連中とやり合える理由? あそこを見てくれ。ファミリーだ。愛している」と話し、足を引きずってチームメイトの下に戻った。


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